モッツァレラ(mozzarella)
フレッシュチーズ(熟成させないチーズ)の一種
外観や味わいの特徴
白く、丸い形(不揃いな球形)をして、
表面が滑らかで、軟質で、少し弾力がある
味わいや香りにくせが無く、
熱を加えると糸を引くようにトロリとする
補足
基本的に、水など液体に浸けて、
弾力が保たれた状態で販売される
料理のトッピング用に細かく刻まれたものや、
1口サイズに成形されたものも販売されている
熟成させるタイプの固形のチーズなどとは異なり、
非熟成で、フレッシュさが特徴のチーズなので、
賞味期限は他のチーズに比べかなり短い
モッツアレラの原料
元々は「水牛の乳」から作られていたものが
一般的であったとされる
近年は「乳牛の乳」を用いられたものも多い
「水牛製」は乳牛製に比べて、希少価値が高く、
味わいや風味も上質とされる
名称の由来
イタリア語で「引きちぎる」という意味の
「mozzare」に由来するとされる
(製造過程で引きちぎって形にすることから)
モッツァレラの製法
主な製造工程は以下の通り
①. 牛乳を加熱、殺菌
(65℃で低温殺菌など)
②. 乳酸菌を加え、短時間発酵させる
(乳酸菌で発酵を促進させる。1~2時間など)
②. 酵素を加え、凝固させる
(「カード」と呼ばれる状態になる)
③. 熱湯を注いで練る
(「つきたての餅」などとも表現される状態になる)
⑤. 適度なサイズに丸くちぎりとっていく
(手でちぎったり、特殊なカッターを用いたりなど)
モッツァレラの産地
原産はイタリア南西部のカンパーニャ地方
(有名な地としては「ナポリ」がある)
カンパーニャにおいて、
水牛の乳で作られたのが、始まりとされる
モッツアレラの食べ方
そのまま
軽い歯ごたえと弾力を感じ、
「モッツアレラ」の独特な食感を味わえる
熱を加える
非常によく伸びるので、
ピザやグラタン、パスタのトッピングにも使われる
代表的な料理
マルゲリータピッツア
モッツァレラチーズ、トマトソース、バジル
を用いて作られるシンプルなピッツア
カプレーゼ
モッツァレラチーズとトマトをスライスしたものに
バジルをのせ、オリーブオイルを合わせたサラダ
モッツアレラの保存方法
一般的に、
弾力や、みずみずしさを保つためなどの目的から、
製造段階で出るホエー(乳清)や水などに浸され、
その状態で保存されている場合が多い
開封後の保存方法
• 1~2日くらいなら保存液と一緒に冷蔵庫で保存
(みずみずしさが保たれる)
• それを超えて保存するなら水を切って冷蔵庫で保存
(保存液によって雑菌が繁殖しやすい環境となるため)
• 長期保存する場合は水を切って冷凍保存
(食感が損なわれるが、加熱調理する場合は問題なし)
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