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「恵方」とは歳徳神 (福徳を司る神様)がいる方角

恵方(えほう)

「歳徳神(としとくじん):福徳を司る神様」が
その年にいる方角のこと

歳徳神のいる場所は毎年変わる➝毎年恵方も変わる

恵方に向かって行うことは「吉」になると言われる

 

恵方を用いる例

• 恵方巻きを食べる時は恵方に向く
• 初詣は恵方の方向にある神社に参る
• 初めての事を行うときは恵方に向かって行う
• 大事な商談などは恵方にある場所で行う

 

 

 

「恵方」と「十干」

恵方は、その年の十干と関連している
(十干は五行説と陰陽道が大きく関わっている)

 

【五行説】
「木・火・土・金・水」の五つの元素によって
万物が循環しているという思想

【陰陽道】
全てのものは、
「陰」と「陽」に分けられるという考え方

 

十干

五行説の5つの元素を陰と陽に分けたもの
「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」

【陽(兄:え)】    【陰(弟:と)】

甲(木の兄:きのえ)   乙(木の弟:きのと)
丙(火の兄:ひのえ)   丁(火の弟:ひのと)
戊(土の兄:つちのえ)  己(土の弟:つちのと)
庚(金の兄:かのえ)   辛(金の弟:かのと)
壬(水の兄:みずのえ)  癸(水の弟:みずのと)

 

恵方

歳徳神は、「陽」の「甲、丙、庚、壬」の
いずれかの方向にいるとされる
(「戊」は中央を表すため含まれない)

 

 

 

干支の方角

十二支と十干は合わせて「干支(えと)」と呼ばれ、
組み合わせて用いられるなど関わりが深いが、
これらは方角にも割り当てられる

 

12の方向に十二支
「子」=0°      「午」=180°
「丑」=30°    「未」=210°
「寅」=60°    「申」=240°
「卯」=90°    「酉」=270°
「辰」=120°  「戌」=300°
「巳」=150°  「亥」=330°
北東、南東、南西、北西に艮、巽、坤、戌亥
•「艮(うしとら) :丑と寅の間」=北東:45°
•「巽(たつみ)  :辰と巳の間」=南東:135°
•「坤(ひつじさる):未と申の間」=南西:225°
•「乾(いぬい)  :戌と亥の間」=北西:315°
残りの8方向に十干

木➝「東」、火➝「南」、金➝「西」、水➝「北」
(「土」は中央に位置するので角度はない)

•「甲」=東北東やや東:75°
•「乙」=東南東やや東:105°
•「丙」=南南東やや南:165°
•「丁」=南南西やや南:195°
•「庚」=西南西やや西:255°
•「辛」=西北西やや西:285°
•「壬」=北北西やや北:345°
•「癸」=北北東やや北:15°

 

 

 

 

恵方の方角

恵方の方角は歳徳神がいる「陽」の方角なので、
以下の4方角

•「甲(きのえ) 」=東北東やや東:75°
•「丙(ひのえ) 」=南南東やや南:165°
•「庚(かのえ) 」=西南西やや西:255°
•「壬(みずのえ)」=北北西やや北:345°

「土」である「戊(つちのえ)」の年は方角がないので、
「丙」と同じ方角とする
(なぜそのようにするようになったかは不明)

 

恵方のローテーション
①. 東北東やや東
②. 西南西やや西
③. 南南東やや南
④. 北北西やや北
⑤. 南南東やや南

(この順番でローテーション)

十干と西暦

「十干」は10年周期であり、
西暦の下一桁と照らし合わせると以下の通り

①. 東北東やや東=「甲(きのえ) 」➝下1桁「4」の年
②. 西南西やや西=「乙(きのと) 」➝下1桁「5」の年
③. 南南東やや南=「丙(ひのえ) 」➝下1桁「6」の年
④. 北北西やや北=「丁(ひのと) 」➝下1桁「7」の年
⑤. 南南東やや南=「戊(つちのえ)」➝下1桁「8」の年

①. 東北東やや東=「己(つちのと)」➝下1桁「9」の年
②. 西南西やや西=「庚(かのえ) 」➝下1桁「0」の年
③. 南南東やや南=「辛(かのと) 」➝下1桁「1」の年
④. 北北西やや北=「壬(みずのえ)」➝下1桁「2」の年
⑤. 南南東やや南=「癸(みずのと)」➝下1桁「3」の年

 

 

 

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