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「鏡餅(かがみもち)」飾りの意味、飾る場所・期間、鏡開き

鏡餅(かがみもち)

鏡餅は、新年の神様である「年神様」の依り代
(年神様の宿る場所、またはお供え物であるとされる)

 

【年神様】
新しい年の幸福や恵みをもたらす神様

 

 

 

名称の由来

一般的には、
神様が宿るとされる「鏡」に見立てた餅で、
このことから「鏡餅」となったなどとされる

そのほか、
「己を鑑(かんが)みる」として「鑑餅(かがみもち)
それが変化して「鏡餅」となった、など諸説ある

 

 

 

鏡餅の「餅」が表すもの

鏡餅の「餅」が表すものとしては、
以下などたくさんの説がある

• 神様が宿る鏡の代わり
• 八咫鏡(やたのかがみ)
• 神聖なお供え物
• 人の魂
• 円満
• 太陽と月

 

神様が宿る鏡の代わり

古来より鏡には神様が宿ると言われ、
神事などにも用いられる神聖なものであった

そして、
太古の時代の鏡は青銅製で餅のように厚く丸い形であり、
「鏡餅」はその鏡の代わりを表す

 

八咫鏡(やたのかがみ)

鏡餅は「八咫鏡」を形取ったものとも言われる

その場合、
•「八尺瓊勾玉」に見立てた物➝「橙」
•「草薙剣」に見立てた物➝「串柿」

【三種の神器】
• 八咫鏡(やたのかがみ)
• 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
• 草薙剣(くさなぎのつるぎ)

 

神聖なお供え物

「餅」は古来より神様に捧げる神聖な食べ物
(神様にお供えする食べ物のひとつ)

 

人の魂

鏡餅の丸い形は「人の魂」を模しているとされ、
鏡餅を食べると、新たな生命力を授かるといわれる

 

円満

鏡餅の丸い形は円満を表し、それを2つ重ねて、
「円満に年を重ねる」といったことを表す

 

太陽と月

2段の鏡餅は「太陽と月(陽と陰)」を表し、
縁起の良いものとされる

 

 

 

鏡餅の飾り

一般的には、大小2つの平たい餅が使用され、
様々な飾りが施される

 

 

飾りの種類と意味

【橙(だいだい)
子孫が代々(だいだい)繁栄するように

【御幣(ごへい)、四手(しで)
四方に繁栄するように、魔除けの意味もある

【四方紅(しほうべに)
一年間の繁栄を願うといった意味

【裏白(うらじろ)
末永い繁栄、夫婦円満、清廉潔白

【三方(さんぽう)、三宝(さんぽう)
神事などに用いられる台

 

「橙」

子孫が代々(だいだい)繁栄するように

橙は、
熟しても落ちにくく、成った実は数年落下しない
(翌夏には緑色の生まれたてのような実に戻る)

そうして、
1本の木に何代もの橙がなるところを家族に見立て、
家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物として飾る

 

「御幣、四手」… 紅白の紙

四方に繁栄するように

また、紅白紙の赤い色には魔除けの意味がある

 

「四方紅… 鏡餅の下に敷く紙

四方を紅で囲むことで、天地四方の神を拝し、
災いを払い、1年の繁栄を祈願するもの

 

「裏白」… シダの葉

シダは、
古い葉が落ちずに新しい葉と一緒に成長する事から、
末永く繁栄するように」といった願いが込められる

葉が左右対称に生えて対になっているところから
夫婦円満」といった意味もある

裏白の葉は表が緑で裏が白いことから、
心に裏表が無い「清廉潔白」を表す

 

「三方、三宝… 台

神事の際に使われる台

三方は鏡餅などのお供えや神事だけではなく、
高貴な方への献上の礼儀作法としても使われる

 

 

地域による違い

地域によっては以下の様な鏡餅もみられる

• 餅が「三段」のもの
• 二段の餅の片方を紅く着色して「紅白」としたもの
• 餅を「とぐろを巻いた白蛇」に見立てたもの

餅の上に飾るものも地域によっては
橙のほか、「串柿、昆布、ゆずり葉」などがある

 

 

 

飾る場所

年神様は鏡餅を供えた場所全てに依りつくとされ、
鏡餅は1つに限らず、複数供えてもかまわないとされる

 

良いとされる場所

• 最も相応しいとされるのは「床の間」
• 床の間がない場合は奥まった「上座」

その他、
• 神棚、仏壇
• リビング、ダイニング、玄関、寝室、仕事場
など、年神様に来て頂きたい大事な場所にお供えする

 

 

 

飾る期間

飾り始め

12月13日以降の12月中に飾り始める
(早い地域では「12月8日~」という所もある)

クリスマスと混同しないように考えると、
12月26日~」が良いとされる

 

そのほか

【28日】
「八」が末広がりであり、縁起がよいとされる

【29日】
「九=苦(く)」を連想させ、避けるべきとされる
(「29(ふく)」の語呂合わせで良いとしたりもする)

【31日】
「一夜飾り」となるので良くないとされる
(31日は、次の日が正月なので「一夜飾り」)

 

 

飾り終わり

「松の内」が終わったら下げるとする場合や
「鏡開き」の日までなど、捉え方は様々

 

松の内(正月飾りを飾る期間)

• 基本的な期間➝「1月7日」まで
• 関西などでの主な期間➝「1月15日」まで

 

鏡開き(鏡餅を割って食べる日)

• 基本的な日➝「1月11日
• 関西などでの主な日➝「1月20日
(そのほか、「1月4日」など)

 

 

 

飾り終えた後の鏡餅

「鏡開き」の日に割って食べる

鏡餅に年神様のエネルギーが宿っているとされ、
食べることで、そのエネルギーを分けていただき、
1年間を健康的に過ごせると言われる

 

調理法

お餅を一口サイズにして、
「お雑煮」や「おしるこ」などにして食べる

包丁などの刃物で切るのは、
切腹を連想させるので良くないとされ、
手で割いたり、木槌で割ることが推奨される

 

 

 

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