豆腐の「木綿」と「絹ごし」の違い
大豆を加工して取り出した豆乳や
固める工程においてニガリを使うことは同じ
最終工程において水分を抜くかどうかの違いがあり、
食感も異なるものになる
【木綿】
製造の最終工程において水分を抜く
(水分を抜く工程において表面に模様がつく)
水分が少ないため食感がしっかりしている
【絹ごし】
製造の最終工程において水分を抜かない
水分を多く含むので食感はなめらか
木綿豆腐(もめんとうふ)
食感がしっかりした豆腐
(製造の最終工程において水分を抜くため)
水分を抜く工程において表面に模様がつく
製造工程
①豆乳にニガリなどの凝固剤を加えて固める
②木綿などの布を敷いた型箱に流し込み、おぼろ状に崩す
③上から重しで圧力をかけて水分を切り、さらに固める
(箱型には穴が開いており、そこから水分が抜けていく)
補足
木綿豆腐の表面の模様は、水分を切る時に
豆腐が布に押し付けられてつく布目
「木綿」という名称は、水切りの工程で
木綿を使うことから名付けられたとされる
木綿を用いる料理
絹ごし豆腐に比べて、しっかりとした食感で、
形が崩れにくく、味が浸透しやすいので、
焼く、炒める、煮る、など様々な調理法に向く
なめらかな舌触りが好まれるような
「サラダ」や「冷奴」にはあまり向かない
絹(きぬ)ごし豆腐
水分を多く含み、なめらかな食感の豆腐
(製造の最終工程において水分を抜かない)
製造工程
①木綿豆腐に使うものより濃い豆乳を型箱に流し込む
(箱型には穴がなく、重しも置かず、布も使用しない)
②ニガリなどの凝固剤を加え、そのまま固める
補足
なめらかな食感を出すため、水分を抜く工程がなく、
水分を多く含むので、味わいが薄くなり過ぎないように、
木綿豆腐よりも「濃い豆乳」を使う
製造工程において絹が使われているわけではなく、
木綿との対比で「木綿よりなめらか=絹」として
名付けられた名称であるとされる
絹ごし豆腐を用いる料理
きめ細かくなめらかな食感なので、
主にサラダや冷奴などに使われる
形が崩れやすいため、
調理が必要な料理にはあまり向かない
ただし、
形が崩れても絹ごしの食感を味わいたい場合は、
調理が必要であっても絹ごしを用いる場合もある
(湯豆腐、麻婆豆腐など)
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