芋(いも)
植物の根や地下茎といった地下部分が
肥大化して養分を蓄えたもの
(特に人が食用として用いるもの)
芋は主にデンプン質を豊富に含み、栄養価も高く、
栽培も簡単なものが多く、世界中に分布している
(主食として栽培されている地域も多い)
芋の種類
芋の種類には、以下などがある
• さつまいも
• 里芋
• 山芋
• こんにゃく芋
じゃがいも
様々な料理に利用される芋
主な品種は、
「男爵」「メークイン」「新じゃがいも」など
男爵
• 粉質で、ほくほくした食感
• デンプンを多く含む
• 煮くずれしやすい
• 丸くゴツゴツした形でくぼみが深く皮がむきにくい
主な食用例
ポテトサラダ、コロッケ、マッシュポテトなど
(煮物、煮込み料理にはあまり向かない)
メークイン
• 粘質で、滑らかな口あたり
• でんぷん価は低い
• 煮崩れしにくい
• 細長い形で表面はつるっとしており、皮がむきやすい
主な食用例
カレー、シチュー、おでん、グラタンなど
(煮物、炒め物、長時間煮込む料理などに向く)
新じゃがいも
• 春先に収穫される品種
(一般的なじゃがいもは秋に収穫)
• 水分を多く含んでおり、軟らかい
• 小粒で皮が薄く、皮のまま調理できる
(皮ごと食べることができる)
主な食用例
フライドポテト、素揚げ、じゃがバターなど
さつまいも
甘みが強く、口あたりも滑らかで、
おやつとして用いられることも多い芋
熱することで甘みが増し、
バターや生クリームなどとの相性もよい
主な品種は、
「紅あずま」「鳴門金時」「安納芋」など
紅あずま
• 甘みが強い
• 繊維質が少なくなめらか
• ホクホクした食感も楽しめる
主な食用例
焼き芋、スイートポテトなど
(煮物や天ぷら料理などにも用いられる)
鳴門金時
• 上品な甘さ、栗のような甘み
• ホクホクした食感
主な食用例
焼き芋、大学芋、サラダ、天ぷらなど
(おかずの材料としても使いやすい)
安納芋
• 加熱すると甘みが強くなる
• ねっとりとした口当たり
主な食用例
焼き芋など
里芋
ねっとりホクホクした食感で、
煮物や汁物料理によく用いられる
親芋の周りに子芋、孫芋が付いていき、
品種によってどの部分を主に食すかが異なる
(葉茎の部分を食用にする品種もある)
一般的には、「里芋」というと、
主に子芋・孫芋を食用とする「子芋用」の品種を指す
里芋の種類(4分類)
子芋用品種
• 子芋や孫芋だけを食べるもの
• 子芋、孫芋に栄養が集中するため親芋は食べない
(土垂(どだれ)、石川早生(わせ)など)
親芋用品種
• 親芋を主に食べるもの
• 子芋は少なく、あまり大きくならない
(たけのこ芋、京芋など)
親・子芋兼用品種
• 親芋、子芋両方食べるもの
(えび芋、唐芋(とうのいも)など)
• 親芋と子芋が結合してひと塊になったタイプもある
(八頭(やつがしら)など)
葉柄用品種
• 葉柄(ようへい)を食べるもの
(葉柄=葉茎の部分、ずいき)
• 根茎が大きくならず、葉柄の部分が太く育つ
(はすいもなど)
主な食用例
煮物、揚げ物、汁物、和え物など
山芋
すりおろすと粘り気がでるのが特徴で、
芋類の中では数少ない生食がされる芋
山芋には、
「自然薯、長芋、大和芋」などがある
主な食用例
• すりおろして「とろろ」として食べる
• ソテーや揚げ物として調理
• 短冊切りにして食す
(そのまま食したり、サラダに加えたり)
こんにゃく芋
こんにゃくの主成分
(こんにゃくは「こんにゃく芋」を用いて製造)
こんにゃく芋は、強烈なえぐ味があり、
他の芋のようにそのまま茹でたり、
焼いただけでは食べれない
こんにゃく芋の栽培
種芋を植えて成長させ、増やすが、
食材の原料として適した大きさに育つには
3~4年が必要で、手間暇かけて育てられる
主な用例
こんにゃく