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【違い】「食塩」と「食卓塩」

「食塩」と「食卓塩」の違い


【食塩】

・食用のの総称

・一般的には、精製された塩のことを指すことが多い
(塩化ナトリウム99%以上に精製された塩)


【食卓塩】

塩化ナトリウム99.0%以上に精製された塩に
炭酸マグネシウムを防湿剤として含んだもの


 

 

 

食塩

食用の塩の総称

一般的には、精製された塩のこと
(精製された塩化ナトリウム99%以上の塩)

 

食塩の定義

食塩とは、食用の塩全般のことを表す名称

食用塩の表示に関する公正競争規約による定義では、

「食用塩」とは、
塩化ナトリウムの含有量が
100分の40以上の固形物

(「公正競争規約・第2条」より抜粋)

また、製品への必要表示事項としては、

名称
「塩」又は「食塩」と表示すること

(「公正競争規約・第3条」より抜粋)

 

食塩=塩化ナトリウム99%以上の認識

「公益財団法人塩事業センター」が、
塩化ナトリウム99%以上に精製された食用の塩を
「食塩」として販売している

このため一般的にも、
塩化ナトリウム99%以上のものを「食塩」
として捉えられていることが多いと考えられる

 

 

 

専売と塩事業センター

塩は、「日本専売公社」により専売されていた

1985年

日本専売公社が民営化することになると、
徐々に自由に販売できるようになっていった

1997年

塩の専売制が廃止、塩事業法に移行され、
旧日本専売公社の塩事業は、
「公益財団法人塩事業センター」に移管された

2002年

塩事業法の経過措置が終了し、
塩の販売が自由化されるようになった

 

塩事業センターによる「食塩」の製法

イオンろ過膜と電気分解の原理を用いて、
海水から濃い塩水を取り出し、立釜で煮詰め、
塩の結晶をつくって、乾燥させる

 

 

 

食卓塩

塩事業センターが販売する塩の商品名のひとつ
(原材料は主にメキシコから輸入した天日塩)

塩化ナトリウム99%以上に精製したものに、
炭酸マグネシウム(0.4%)を混合した塩
炭酸マグネシウムは吸湿防止の役割

 

特徴

結晶が細かく、さらさらとした使い心地で、
食卓においてサッとかけて使用できる

 

食卓塩の製法

①. 外国の塩田でつくられた天日塩を輸入
②. 水に溶かして、不純物を取り除く
③. 立釜で煮詰めて結晶をつくり、乾燥させる
④. 炭酸マグネシウムを加えて混合

 

食卓塩の歴史

明治時代に、西洋から入ってきた文化のひとつに
テーブル(食卓)に塩を置いて料理に味付けをする
というものがあった

この塩は、サラサラとした使用感が必要であったが、
日本における天日干しでは不十分であった
(日本は湿気が多く、雨も多いため)

そのため、海外で天日干しした塩を輸入し、
少し後処理をすることで、
食卓用の塩をつくるようになったとされる

補足

当時の日本の技術で日本で天日干しした塩から
サラサラした塩をつくろうとすると、
後工程が多くなり、コストがかなりかかった

 

 

 

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