粉山椒
熟した山椒の実を乾燥させ、粉状にしたもの
(種子は取り除いて粉状に加工)
特徴
• ほんのり柑橘系の香り
• ピリッとした辛み
• 口の中が軽くしびれる様な感覚
用途
• うなぎの蒲焼
• 焼き鳥
• 七味唐辛子の材料
など
補足
中華料理の麻婆豆腐などの調味料には、
この山椒ではなく、「花椒(かしょう)」が使われている
粉山椒の製法
①. 熟して赤くなった山椒の実を採取する
②. 実を乾燥させる
③. 種子を取り除く(※)
④. 残った果皮を粉状に加工する
(※)
実を乾燥させると皮が割れ、種子が出てくる
(採取前の成っている状態でも、割れたりする)
山椒(さんしょう)
山椒の木はミカン科サンショウ属の
1m~3mくらいの落葉低木
原産は日本の全国各地や朝鮮半島など東アジア
(英名は「Japanese pepper」)
雄株と雌株があり、山椒の実がなるのは雌株のみ
用途
山椒の木はどの部分にも芳香を持っており、
その「葉」「花」「実」「皮」と、
全てがスパイスやハーブとして用いられる
食用
• 木の芽(若葉)
• 葉山椒(葉)
• 花山椒(花)
• 実山椒(未熟の実)
• 粉山椒(熟した果皮)
など
山椒の木の種類
山椒と同系統の品種
朝倉山椒(アサクラサンショウ)
• 原生地は兵庫県養父市の八鹿町朝倉
• 突然変異としてできた棘がない種類の山椒
• 雄雌株に分かれておらず、1本で実を付ける
ぶどう山椒(ブドウサンショウ)
• 朝倉山椒を親とする種類
• 朝倉山椒の実より少し大きく、ブドウのようになる
(現在、多く利用されている代表種)
山椒と同族異種のもの
カホクザンショウ
• 中国のサンショウで日本の山椒とは同属異種
• 日本の山椒より香り、辛み、しびれなど全てが強い
• 果皮を粉状にした「花椒」は中華料理によく使われる
(麻婆豆腐などに使われている)
イヌザンショウ、カラスザンショウ
• いずれも香りや辛みが少ない
(山椒のようには利用されない)
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