
「本家」「元祖」「本舗」の違い
【本家】
• 分家の元となる家
• 流派などで、そのおおもととなる家
【元祖】
• 物事を最初に始めた人(創始者)
【本舗】
• 商品を製造、販売するおおもとの店(本店)
• 最初に商品を製造して、販売したところ
店舗名としての「本家」「元祖」「本舗」
本来、「本家」「元祖」「本舗」は
大きく意味合いが異なる
しかし「初めに出したお店」といった
意味合いで店舗に対して用いられる場合、
これらの違いは曖昧となる
本家、元祖はラーメン店など飲食店に多く、
「本家○○」や「元祖○○」などのように
店舗の個別名の前に付けて用いられる
創始者の出した店は
「元祖」であり「本家」でもある
2代目や弟子が流れを継ぎ、
新たに店を構える場合、その店は
「本家」であるが「元祖」ではない
自店が「一番古い」とか「伝統がある」
という主張を表すために用いられたりする
本舗は菓子店や小物雑貨店などの
特に歴史や伝統を感じさせるような店舗に多い
「○○本舗」といったように、
店舗の個別名の後に付けて用いられる
本舗という名称自体に、
おおもとの店、本店、初めに出した店
などといった意味合いがある
本家
主に以下の様な意味合いがある
• 一族の主となる家筋
• 分家の側からみた元の家
• 流派などにおけるおおもと
• 店舗名としての「本家」
本宗たる家筋、一族の主となる家筋のこと
家系でいうと長男が家を継いで本家に、
次男、三男などは独立して分家となる
(男子がいない場合は長女が婿を迎えた家が本家)
男子がいない家の場合、
長女が婿を迎えた家が本家になったりする
先祖伝来の家屋敷のことを
「本家」と言って表すこともある
本家から分かれた家は分家となる
また、分家(分家①)から
新たに分家(分家②)ができた場合、
分家①は分家②にとって本家となる
分家①は本家からすると「分家」だが、
分家②の側からすると「本家」である
流派などで、そのおおもととなる家
(家元、宗家)
武道、華道、伝統芸能などの世界で
主に用いられる
• 最初に始めた店
• 最初に始めた店の流れを受け継いだ店
元祖
基本的には「始まりの人」を表す名称
主に以下などの意味合いがある
• 家系の最初の人
(始祖)
• 物事を最初に始めた人
(創始者)
• 仏教の一宗の開祖
(特に浄土宗の法然をいう場合が多い)
• 店舗名としての「元祖」
(この場合は人でなく、始まりの店を表す)
• ある物事を始めた人
(元祖、始祖、開祖、教祖など)
• ある血統、家系の初代
(先祖、祖先、祖国、祖父母など)
本舗
主に以下の様な意味合いがある
• 商品を製造・販売するおおもとの店
• 自分の働いている店、当店
• 最初に商品を製造し、販売したところ
• 商品を並べて売る所、店
(本舗、店舗、老舗など)
• びっしりと敷きのべる
(舗装、舗道など)
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