ひつまぶし(櫃まぶし)
うなぎの蒲焼を用いた日本の料理
うなぎの蒲焼を短冊切りなどに切り分けて、
「お櫃(ひつ)」などに入れたご飯に乗せ、
薬味や出汁を添えて供される
(様々な食べ方や味の変化が楽しめる)
名古屋の名物として有名
(発祥には「津市」説、「名古屋市」説等がある)
ひつまぶしの食べ方
一般的に推奨される食べ方は以下の通り
お櫃の中のご飯とうなぎを3~4等分にし、
茶碗に小分けにつぎながら、下記の①~④を実行する
①. そのまま、うなぎ丼のように食べる
②. 薬味のネギ、ワサビ、海苔などをかけて食べる
③. 出汁を注ぎ、お茶漬けのようにして食べる
④. お気に入りの方法で食べる
由来
由来として確実なものはないが、主に以下など
説①
客に出せなかった型崩れしていたり、切れ端の部分の
うなぎを細かく切り刻み、ご飯と一緒にお櫃に入れ、
賄い料理として食していたのが始まり
説②
出前の丼(陶器)を割ることがあったため、
器を割れにくい大きめの「お櫃」にして、
出前先で複数人分を取り分けるようにしたのが始まり
名称の由来
まぶす説
「お櫃」のご飯にうなぎの蒲焼を「まぶす」を語源とする
まむし説
「お櫃に入れたまむし」を語源とする
関西では、
うなぎの蒲焼料理を「まむし」と呼んだりする
補足
関西の老舗店などの料理に「ひつまむし」があるが、
全国的には「ひつまぶし」が一般的
「まむし」「まぶし」自体の語源は、
「塗(まぶ)す、間蒸し、飯(まま)蒸し、鰻飯(まんめし)」
などといった言葉の転訛と考えられている
発祥地
津市発祥説
三重県津市の店が発祥であり、
そこから広がっていったとする説
名古屋市発祥説
発祥店を名乗る店として、
愛知県名古屋市の「あつた蓬莱軒」や「いば昇」がある
posted with カエレバ