サスペンスとミステリーの違い
これらの言葉には明確な定義はないが、
一般的には、以下の通り
【サスペンス】
心理的な「緊張感、不安感」に主眼がある
【ミステリー】
「謎解き」または、その「謎」自体に主眼がある
サスペンス(suspense)
「suspense」の意味合いは、
未解決、不安、気がかり、持続的緊張感、
宙ぶらりんの状態、はらはらする状態など
ジャンルとしての「サスペンス」
小説、ドラマ、映画などにおける「サスペンス」は、
物語の展開が不安感、緊張感、恐怖感を与えるもの
心理的な緊張感、不安感に主眼がある
サスペンス作品の主な特徴
• 展開により、緊迫感や恐怖感、危機感を与え続ける
• 危機的状況下や、不安や緊張状態での心理描写
• 事件関連なら、犯人が最初から分かっていることも多い
• 冒険やスペクタクル
• 「謎解き」があるものも多い
(謎解きを含むものは「ミステリー」であるともいえる)
サスペンスの分類
冒険、歴史、SFなど、どのようなジャンルでも、
サスペンス要素が含まれているなら「サスペンス」
また、不安や緊張が恐怖に近くなると、
「ホラー」や「スリラー」になる
(「サスペンスホラー」「サスペンススリラー」)
犯人がわかっている「サスペンス」
冒頭で犯人や真相が明かされ、
それを解決していく過程の緊張感や不安感を楽しむ
「サスペンス」とされる作品の例
• 羊たちの沈黙
• 古畑任三郎シリーズ
• デスノート
など
ミステリー(mystery)
「mystery」の意味合いは、
神秘的、不思議、不可解、謎、怪奇など
ミステリーを用いた言葉
• ミステリーサークル
• ミステリーツアー
など
ジャンルとしての「ミステリー」
小説、ドラマ、映画などにおける「ミステリー」は、
神秘的、不思議、不可解、謎、怪奇がテーマのもの
日常の謎、宇宙や自然の神秘も含めて「ミステリー」
謎自体や、謎を解く課程に主眼がある
ミステリー作品の主な特徴
• 謎を投げかける
• 結末に意外性を持たせる作品も多くみられる
• 必ずしも謎が解決しない
(謎が解明されないまま終わる)
その他
犯罪に絡めた謎が題材の作品も多いが、
必ずしもそうとは限らず、以下なども「ミステリー」
• 歴史の謎を解く
• 隠された財宝を示す地図を解き明かす
• 状況を左右する暗号を解く
「ミステリー」の分類
• 「叙述トリック」が使われる作品もミステリー
• 「推理小説」なども、広くはミステリー
• 不安感、緊張感を伴うものはサスペンスでもある
「ミステリー小説」と「推理小説」は似た意味をもつが、
小説以外では「ミステリー」とされることが多い
謎解き主体の「ミステリー」
• 犯人探しやトリックの謎解きを楽しむ
• 誰が犯人かわからないことが多い
• 主に犯罪をテーマとして扱い、推理を伴う
「ミステリー」とされる作品の例
• シャーロックホームズシリーズ
• 金田一耕助シリーズ
• アガサ・クリスティ作品
など
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