鵜飼(うかい)
鵜を飼いならして鮎などの川魚を捕らえさせ、
それを吐き出させることで捕獲する漁法
日本におけるその歴史は古く、
「日本書紀」「古事記」にもその記述がある
特徴
効率よく漁獲のできる漁法ではないため
現代においては主流な漁法ではなく、
「観光業」として行われるものがほとんど
(伝統的な漁法としての観光業)
時期は鮎の解禁時期に合わせて行われる
(5月中旬頃~10月中旬頃)
捕獲した鮎や川魚は一般には出回らず、
契約しているホテルや料亭に出荷される
漁の方法
鵜匠(うしょう)と呼ばれる人が
紐で繋いだ5羽~10羽の鵜を操って、
鮎や川魚を捕らえさせる
鵜の首に巻かれた紐の巻き加減によって、
ある大きさ以上の獲物は呑み込めなくなっており、
それを吐かせることで漁獲する
(小さい獲物は鵜が飲み込んだりする)
かがり火
漁は日が沈んだ闇夜に行われ、
鵜飼には「かがり火」が用いられる
鮎や川魚が、かがり火によって驚き、
動きが活発になったその鱗が火の光に反射し、
それを狙って鵜に捕らえさせる
慣用句「鵜呑みにする」
鵜が魚を丸呑みにする様子から出来た慣用句
意味合い
他人のいう事に対し物事の真意や内容を疑わず、
意味を十分に理解しないままに
その意見などを信じて受け入れること
鵜飼が行われる場所
中部 | 岐阜県岐阜市 長良川(ながらがわ) |
岐阜県関市 長良川(ながらがわ) | |
山梨県笛吹市 笛吹川(ふえふきがわ) | |
愛知県犬山市 木曽川(きそがわ) | |
関西 | 京都府宇治市 宇治川(うじがわ) |
京都府京都市 大堰川(おおいがわ) | |
和歌山県有田市 有田川(ありだがわ) | |
中国 | 広島県三次市 馬洗川(ばせんがわ) |
島根県益田市 高津川(たかつがわ) | |
山口県岩国市 錦川 (にしきがわ) | |
四国 | 愛媛県大洲市 肱川 (ひじかわ) |
九州 | 大分県日田市 三隈川(みくまがわ) |
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