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「招き猫」商売繁盛の縁起物

招き猫とは

「右」または「左」の手(前足)を挙げ、
招くポーズをした猫の置き物

「人」や「金」を招くといわれ、
商売繁盛の縁起物として店先や店内に置かれる

 

 

 

「右・左」挙げる手(前足)の違い

招き猫の手(前足)が、
「右」か「左」どちらが挙がっているのかで
それぞれ意味合いは異なるとされる

また、「両方」挙がっているものや、
挙げている手(前足)が「長い」などといった
特殊なものもある

 

右手(右前足)

「金運」や「幸福」を招くとされ、
一般的な商売向け、一般家庭向けとされる

右手を挙げているものは「オス」とされたりする

 

左手(左前足)

「人(お客)」を招くとされ、
夜の商売や水商売向けの商売繁盛用とされる

左手を挙げているものは「メス」とされたりする

 

両方

両方挙げているものは、両方の効果が期待される

しかし、欲張り過ぎて「お手上げ」になるという
考えもあることから、嫌う人もいる

古くから作られている招き猫には、
両方を挙げた招き猫というものはない

 

手長

挙げている長さが耳より高い位置にあるもの

長い(高い)ほど、遠くの福、大きな福を
招き寄せる力があるとされる

長すぎるとバランスが悪くなり破損しやすい
(縁起物なので破損は避けたい)

 

 

 

小判

招き猫には小判を抱えているものがある

小判には、お金に関する表示や、
福を招く言葉が書かれていることが多い

小判を抱えていないものは、
何も表示がないシンプルなものや、
お腹の辺りに福を招く言葉が書かれたものなどがある

 

小判の表示

【金額表示】
「千両」「万両」「百万両」「億万両」など

【福を招く言葉】
「開運」「招福」など

【その他】
「$」など

 

 

 

招き猫の色

「三毛」や「黒」が一般的なイメージだが、
他にも様々な色のものがあり、
それぞれ違う意味合いがあるとされる

色の種類と、それぞれの意味合いは以下の通り
(ただし、捉え方は様々にあり、その限りではない)

 

色の種類と意味合い

【三毛】➝「開運招福」
(三毛:白ベースで黒と茶の毛が混ざったもの)

【白】➝「開運招福」

【黒】➝「魔除け」「厄除け」「家内安全」

【金】➝「金運」

【赤】➝「健康長寿」「病除け」

【ピンク】➝「恋愛」

【黄色】➝「金運」「繁栄」

【青】➝「学業向上」

【緑】➝「家内安全」「交通安全」「平穏無事」

【ヒョウ柄】➝「票を招く(選挙などにて)」

 

 

 

由来

由来とされる説は多数あるが、
江戸時代頃に作られ、広まったと考えられている

主な説は以下の通り

 

貧しい老婆の愛猫

老婆が貧しさから手放した愛猫が、ある日夢に現れ、
「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と言われた

そして、言われる通り人形を作ると、
それが大量に売れ、裕福になったという

 

お寺の招き猫(豪徳寺)

彦根藩藩主の井伊直孝が豪徳寺の前を通りがかったとき、
門前で猫が手招きする仕草をしており、
その寺に立ち寄って休憩したところ、雷雨の被害を免れた

この逸話をもとに、その猫をモデルとしたもの

 

養蚕(ようさん)の縁起物

猫は農作物や蚕を食べるネズミを駆除するため、
養蚕の縁起物とされていた

養蚕が衰退した後も、
商売繁盛の縁起物、シンボルとされた

 

遊女の愛猫

太夫職(最高位)の遊女の愛猫が亡くなったが、
その悲しみを癒すためにと愛猫の姿をした人形を
客からプレゼントされた

遊女がその人形をどこに行くにも持ち歩いたところ、
その人形の模造品が現れ出し、人気となり広がった

 

遊女=ねこ

「遊女=寝子(ねこ)」と呼ばれていたのに因んで、
特に花街や飲食店などで愛用されるようになった

 

中国の故事

猫が前足を挙げて顔をこすると客がくる、
という中国の故事から

 

 

 

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