「新暦（太陽暦）」は太陽の軌道に基づいた暦

新暦（太陽暦）

太陽の軌道に基づいた暦

地球が太陽の周囲を1周する時間を1年とする
（太陽の周期からすると1年は「約365.242日」）

日本では明治6年（西暦1873年）に
「太陽暦（グレゴリオ暦) 」が採用された
（それまでは「太陰太陽暦（旧暦)」）

紀元前25世紀頃のエジプトにおいては、
すでに1年を365日とする文明があったとされる

太陽の軌道に基づいた暦は様々あるが、
主なものとしては、以下の2つ

• ユリウス暦
• グレゴリオ暦

紀元前45年にローマ共和国の指導者
｢ユリウス・カエサル（ジュリアス・シーザー) 」
によって制定されたもの

太陽の周期はぴったり365日ではないので、
毎年の日数を365日とするとズレが生じていく

ユリウス暦では太陽の周期を「365.25日」と捉え、

• 1年を365日
• 4年に一度「閏日（366日目となる日) 」を設ける

とすることで補正し、ズレを解消した

ただし、実際の1年は約365.242日なので、
この方法だと「約128年に1日」のズレが生じる

太陽暦の中でも世界で数多く採用されており、
日本においても採用されている暦

1582年にローマ教皇グレゴリウスが、
それまで使用していた「ユリウス暦」の
補正方法を改良し、制定したもの

ユリウス暦で採用していた「4年に一度の閏日」
だけではズレの補正が十分ではないので、

• 100年に1回閏年を省き、
• 400の倍数の年には閏年を設定する

という方法によってズレの補正を解消したもの

この方法によると「約3221年で1日」のズレとなる

【実際の４年】
約365.242（日) × 4（年) ＝約1460.968（日）

【1年を365日とした4年】
365（日) × 4（年) ＝1460（日）

【このズレの解消のため「閏日」を追加】
1460 ＋ 1 = 1461（日）[≒約1460.968（日) ]

100年後

【実際の100年】
約365.242（日) × 100（年) ＝約36524.2（日）

【4年周期の閏日を100年継続】
1461（日) × 25（倍) ＝36525（日）

【ズレ解消のため100年に1度「閏日」を省く】
36525 ｰ 1 = 36524（日）[≒約36524.2（日) ]

400年後

【実際の400年】
約365.242（日) × 400（年) ＝約146096.8（日）

【100年周期の補正を400年継続】
36524（日) × 4（倍) ＝146096（日）

【ズレ解消のため400の倍数の年は「閏日」を設定】
146096 ＋ 1 = 146097（日）[≒約146096.8（日) ]