ラグビーにおける代表資格取得の条件
ラグビーは、当該国の国籍を持たずに
国・地域の代表選手になることができるスポーツ
外国籍選手も一定の条件を満たせば、
当該国・地域の代表になれる
外国籍の選手の代表参入は、
日本だけに許された特別ルールではなく、
国際的に統一されたもの
代表資格取得条件
ラグビーの各国代表選手になる条件は以下の通りで、
1つでも当てはまれば代表資格が得られる
(前提として、他国・地域での代表歴がないこと)
• 当該国・地域で出生• 両親、祖父母の1人が当該国・地域で出生
• 直前の36ヶ月(3年)継続して当該国・地域に居住
(2021年からは条件が「5年以上」に変わる)
• 当該国・地域に累積10年の居住
(2017年5月から適用された条件)
日本代表の場合
• 直前の3年間、日本に継続して居住している
(2021年からは条件が「5年」に変わる)
• 日本に累積10年の居住
上記の条件を1つでも満たしていれば、
基本的には日本国籍が無くても日本代表になれる
2020年から必要継続居住期間が5年に変更
「当該国に36ヶ月(3年)以上継続して居住」
という条件は、2020年12月31日から、
「60ヶ月(5年)」に延長されることが決定している
必要居住期間変更の背景
現代ラグビーでは昔と比べて各国のリーグ間で
多くの外国人選手が行き来するようになったため
条件を満たしやすくなってきた
こういったことにより、
自国選手の機会を奪ってしまう側面が否定できない
そこで縛りをきつくしすぎない範囲で、
より密接に当該国に貢献している選手に
代表資格を与えるようにしたと考えられる
ラグビー特有の代表資格の背景
ラグビーはイギリス発祥のスポーツであり、
イギリス人が世界中の統治していた国々に移住し、
同時にラグビーも世界で広めていった
そして、どこの国に移住しても、
その移住先でも代表になれるよう、
ルールを制定したとされる
諸外国・地域の外国籍代表選手
日本代表の外国籍選手は、身近であることや、
日本人選手の中で身体的に目につきやすいので、
外国籍の選手が判別しやすかったりする
そのため、
日本は外国籍の選手が多いイメージがあるが、
他国と比較すると突出して多い訳ではない
諸外国・地域においても
見た目にはわかりにくかったりするが、
外国籍の選手が代表になっていることは少なくない
例:2015年ワールドカップ
2015年ワールドカップに出場した20ヶ国の
最終登録メンバー31人中、
外国出身選手の人数はそれぞれ以下の通り
•「サモア」 …13人
•「ウェールズ」 …12人
•「スコットランド」 …12人
•「トンガ」 …12人
•「日本」 …11人
•「フランス」 …10人
•「アメリカ」 …9人
•「イタリア」 …9人
•「オーストラリア」 …9人
•「アイルランド」 …7人
•「カナダ」 …6人
•「ニュージーランド」…6人
•「ルーマニア」 …4人
•「イングランド」 …3人
•「フィジー」 …3人
•「ナミビア」 …2人
•「ウルグアイ」 …1人
•「ジョージア」 …1人
•「南アフリカ」 …1人
•「アルゼンチン」 …0人