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【ラグビー】得点方法、トライの配点の変遷

ラグビーで得点となるケース

得点方法は「トライ」か「キック」の2種類

トライによる得点

• トライ(5点)
• ペナルティトライ(7点)

キックによる得点

• コンバージョンゴール(2点)
• ドロップゴール(3点)
• ペナルティゴール(3点)

 

 

トライによる得点

 

トライ(5点)

敵陣のインゴールと呼ばれるスペースに
ボールを持ち込んで地面につけるか、
インゴールに入ったボールを押さえ込むことで成立

ボールをインゴールに持ち込んだ時点や、
ボールが転がっていってインゴールに入っただけでは
トライにはならない

トライが成立するとさらに、
トライした場所の垂直線上の位置から、
コンバージョンキックの機会が与えられる

補足

できるだけ真ん中に近いところでトライする方が、
コンバージョンキックが蹴りやすく、
追加得点の可能性が高くなる

そのためトライを狙う選手は、
ゴールラインを超えてもすぐにトライせず、
より真ん中を目指して走ろうとする

ゴールポストから遠いところでトライすると、
キックの際にゴールへの角度がきつかったり、
角度を緩くすると距離が遠くなるのでキックが難しい

 

ペナルティトライ・認定トライ(7点)

守備側に重い反則があり、その反則がなければ
攻撃側は、ほぼ間違いなくトライできていただろう
と審判が判断した際に適応されるもの

コンバージョンキックは行われず、
トライの5点に加え、自動的に2点の加算がされる

トライはゴールポスト真下で成立したことになる

 

 

キックによる得点

 

コンバージョンゴール(2点)

トライが成立すると与えられる
「コンバージョンキック」による得点

このキックにより、左右2本のゴールポスト間で、
クロスバーより上の空間をボールが通過すれば、
成功となり得点が与えられる(2点)

キックの位置

フィールドオブプレー内において 、
トライが成立した地点を通り、
タッチラインと平行な線上の任意の地点

キックの方法

• ボールを地面に置いた「プレスキック」
• ワンバウンドさせる「ドロップキック」

どちらのキックで行ってもよいが、
キック精度が高い「プレスキック」が最も用いられる

ボールを直接地面に、または 、砂、おがくず、
あるいは 、キックティー(台座)の上に置いたり、
また 、プレーサーの補助を受けることも認められる

 

ペナルティーゴール(3点)

相手チームが重い反則をした場合、
その地点からペナルティキックの権利が与えられる
(タッチキックやスクラムを選択することもできる)

与えられたペナルティーキックで、ゴールを狙い、
そのキックが成功することにより得点が与えられる

キックしたボールが左右2本のゴールポスト間で、
クロスバーより上の空間を通過すれば得点(3点)

キックの位置

反則のあった地点⁠、または⁠、
その後方で反則のあった地点を通り
タッチラインと平行な線に沿ったいずれかの場所

キックの方法

• ボールを地面に置いて蹴る「プレスキック」
• 手から放したボールを直接蹴る「パントキック」
• ボールをワンバウンドさせて蹴る「ドロップキック」

いずれのキックで行ってもよい

キック精度が高い「プレスキック」が最も用いられ、
キックティー(台座)の上にボールを固定したり、
土を盛ってボールを立てることも認められている

注意点

キックする側のチームは、
ゴールキックの意思表示を示さなくてはならない

ゴールキックの意思表示をレフリーに示したら、
必ずゴールキックを蹴らなければならない

ゴールキックする意思表示をしていなくても、
ドロップキックを行いゴールに成功した場合、
ゴールは成立する

 

ドロップゴール(3点)

オープンプレー中に、
「ドロップキック」で直接ゴールを狙い、
成功することにより得られる得点

ドロップキックしたボールが、
左右のゴールポスト間でクロスバーより上の空間を
通過すれば成功となり得点(3点)

キックの位置

フィールド内のどの地点からでもOK

キックの方法

ワンバウンドさせる「ドロップキック」のみ

【ドロップキック】
ボールを地面に一度落下させ、
跳ね返ってきたボールを蹴るキックのこと

注意点

フリーキックを与えられたチームは、
ボールがデッドとなるか、相手側がボールを触れるか、
タックルが成立するまで、ドロップゴールはできない

これは、フリーキックを与えられた場合において、
「スクラム」又は「ラインアウト」を選択した場合も同様

 

 

 

トライの由来

「try」は英語で、「試みる」などを表す単語

ラグビーが発祥した当時は、トライ自体に得点がなく、
コンバージョンキックを得るためだけの手段であり、
キックでゴールを決めることが重要であったとされる

つまり、得点となるコンバージョンキックを「試みる」
権利が与えられるためのプレーであったことから、
このような名称になったと考えられている

 

補足(コンバージョンキック)

キックが成功することにより、
トライがゴールへと「コンバート(変換)」される

このことから、
「コンバージョンキック」と呼ばれるとされる

 

 

 

配点の変遷

文献毎に内容が異なっていたり、
ゲーム毎に違うルールが適用されていたりするが、
創成期には、トライには配点がなかったとされる

しかし、何本トライをとっても
キックが成功しなければ0点というのが疑問視され、
トライ自体にも点数が与えられるようになった

その後、トライの価値の重視が進んでいった結果、
徐々に配点が上がっていった

 

トライの配点の変遷

• 配点開始直後 ➝「1点」「2点」など
• 1970年まで ➝「3点」
• 1971年~  ➝「4点」に改正
• 1993年~  ➝「5点」に改正

 

キックによる得点

• コンバージョンキック➝「2点」で改正なし

• その他のキックによるゴール➝「3点」や「4点」など
(1948年以降は、いずれも「3点」)

 

背景

キック技術の向上などにより、
ペナルティゴールやドロップゴールによる得点で
試合が決まることが多くなった

結果、トライが減り、エキサイティングな試合が減少
これにより、ラグビー人気が低迷し、
スタジアムの観客動員が減少したとされる

この対策として、トライの重要性(得点)を上げ、
エキサイティングな試合の増加を図ることで、
観客動員を増やすことを狙ったと考えられる

 

 

 

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