パエリア(paella)
スペイン(特にバレンシア地方)の伝統的な米料理
底が浅く平らな鍋(パエリア鍋)を用いる
オリーブオイルで肉・魚介・野菜などの
具材と生米を炒め(もしくは炒めずに)、水を加え、
具材の出汁や、別で調合した出汁などで炊いた料理
パエリアの特徴
サフランで風味付け、黄色く色付けするのが一般的
ただし、サフランを使わない「パエリア」もある
(イカ墨で黒く色付けた「イカ墨のパエリア」など)
日本では魚介類を用いたパエリアも多いが、
魚介類に限らず、肉類のパエリアもあり、
元来は鶏肉やウサギ肉を使ったものともされる
サフラン
南ヨーロッパやアジアが原産の植物
その花の雌しべを用いて、
料理に独特の風味と、黄色い色をつける
調理に関して
米の炊き上がり
炊き上がりの米の状態に特に決まりはない
本場のスペインにおいても、
それぞれの地方や調理人それぞれによって異なる
• 硬さ、柔らかさ
• 汁気を飛ばすか残すか
• 「おこげ」をつけるかつけないか
色付け
サフランを入れて黄色く色付けするのが一般的
大量にサフランを入れれば、それだけ黄色くなるが、
入れすぎるとサフランの風味が強まってしまう
冷凍食品や飲食店によっては、
着色料やターメリック(カレー粉にも使われる原料)
などを用いて黄色く着色している場合もある
具材と出汁
米と具材は基本的に一緒に炊き込む
ただし、貝類やエビなどの具材は、
水分が飛んで身が干からびてしまったりするので、
工程の最後の方に投入した方が良い場合がある
ちなみに、初めから具材と一緒に炊き上げても
期待するほどの出汁が必ずしも出ないので、
別で調合した出汁を用いることも多い
米
以下などの理由から米は洗わない方が良いとされる
• 米の炊き上がりを良くするため
• しっかり出汁を吸わせるため、先に水分を吸わせない
ただし、
軽く洗って水気を切っておくというのは行われたりする
フタ
フタをするタイミングはレシピにより様々で、
特に決まりはないが、主なタイミングは以下など
• 具材、米、水(出汁)の投入後すぐにフタをする
• しっかり煮詰めてから最後にフタをする
• 最後までフタはしない
パエリアの種類
• シーフードのパエリア
• 鶏肉のパエリア
• 野菜のパエリア
• イカ墨のパエリア
など
パエリアの由来
「paella(パエリア)」は、
スペイン・バレンシア地方の言葉で「フライパン」の意
調理器具の名称が、
いつしかその調理器具を用いた料理名となり、
スペイン全体や世界各国に広がっていったとされる
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