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「国民スポーツ大会」の概要、参加資格、歴史

国民スポーツ大会

各都道府県から選出された選手によって
毎年行われる、都道府県対抗のスポーツの祭典

広く国民の間にスポーツを普及し、
国民の健康増進と体力の向上、
地域のスポーツ振興、文化の発展を目的とする

以前の名称は「国民体育大会(国体)」だったが、
2024年開催の第78回大会から
「国民スポーツ大会」に名称変更

開催地

毎年、各都道府県の持ち回りで開催され、
種目によって、本大会・冬季大会に分けて行われる

冬季競技の競技会場の特殊性などのため、
冬季大会の開催地は本大会とは異なったりする

開催期間
本大会

例年9月下旬~10月上旬
(大会規定では9月中旬~10月中旬の間)

冬季大会

例年1月下旬~2月下旬
(大会規定では12 月~2 月末日の間)

9月上旬頃~本大会までの間に
会期前競技として行われる種目もある
(水泳、体操、レスリング、ゴルフなど)

参加資格

選手・監督 共通

日本国籍を有する者

• 所属都道府県の当該競技団体会長(代表者)と
体育・スポーツ協会会長(代表者)が
代表として認め、選抜した者

回数を同じくする冬季大会及び本大会に
それぞれ1競技に限り参加できる
(冬季はスキー、本大会は水泳など可能)

• 指定のアンチ・ドーピング教育を受講し、
「アンチ・ドーピング教育履歴」に記載した者

選手のみ

都道府県大会及びブロック大会に参加し、
これを通過した者

• 健康診断を受け、
競技会への参加に支障がない者

•ドーピング検査対象に選定された場合、
検査を受けなければならない

日本国籍を有しない者の参加

以下は、日本国籍を有しなくても参加可能

少年種別・成年種別共通
在留資格のうち「永住者」の資格をもつ者

少年種別の者
在留資格のうち「留学」「家族滞在」または
「定住者」で学校に1年以上在籍している
学生または生徒

成年種別年の者
少年種別年齢域の時点において前項に該当し、
大会期間中には「留学」に該当しない者

所属都道府県

次のいずれかの属する都道府県から選択できる

• 居住地を示す現住所(全参加者対象)
• 勤務地(全参加者対象)
• ふるさと(成年種別のみ対象)
• 学校所在地(少年種別のみ対象)

ふるさと選手制度

卒業した中学校または高等学校のいずれかの
所在地が属する都道府県を「ふるさと」として
登録し、その都道府県から出場する制度

日本国外を拠点とする選手も制度を活用できる

制度の活用は原則として1回につき2年以上連続
(利用できる回数は2回まで)

一度登録した「ふるさと」は変更できない

2年以上連続で制度を活用した後に、
他の属する都道府県から参加することは可能

年齢区分

【成年種別】

開催年4月1日時点で満年齢18歳以上の者
(冬季大会は開催前年の4月1日時点)

【少年種別】

開催年4月1日時点で
満年齢15歳以上、18歳未満
(冬季大会は開催前年の4月1日時点)

日本スポーツ協会が特に認める場合は、
上記にかかわらず、競技ごとに
年齢区分を設定することができる

ただし、年齢の下限は中学3年生とする
(開催年4月1日時点で満年齢14歳)

プロ選手の参加

これまで参加選手の範囲は、
概ねアマチュア競技者が中心となっていたが、
競技によってはプロ選手出場が見られてきている

プロ選手の参加については、
「今後のあり方プロジェクト」(国体改革2003)を
2007年にとりまとめた内容によると、以下の通り

プロフェッショナル競技者の参加

日体協が各競技団体の動向や
都道府県の希望等を踏まえて、調整を行う

「国体の今後のあり方プロジェクト提言骨子」より抜粋
テニス競技

競技団体規定の
「プロフェッショナル競技者」について、
2011年大会から参加可能となった

サッカー競技

2014年大会より出場資格から
「アマチュアのみ」という要項が消えた
(実質「プロ選手」も参加可能になった)

国民体育大会の略暦

1946年(第1回:近畿国体)

京阪神地域で「第1回大会」開催

1948年(第3回:福岡国体)

この年から都道府県対抗となり、
男女の総合優勝にそれぞれ
天皇杯と皇后杯が授与されるようになる

1961年(第16回:秋田国体)

この年から三者共催となった
・日本体育協会
・文部科学省
・開催地都道府県

1988年(第43回:京都国体)

この年から、
• 都道府県2巡目に突入
• デモンストレーションスポーツ行事を開催
• 中学3年生の参加が可能になった

2005年(第60回:おかやま国体)

この年から、
•「ふるさと選手制度」開始
•「プロフェッショナル競技者」参加検討開始

2008年(第63回:おおいた国体)

前年までわけていた「夏季・秋季」大会を
この年から「本大会」として一本化

一部競技を「会期前競技」として先行開催

2011年(第66回:山口国体)

この年から日本国外を拠点とする選手も
「ふるさと選手制度」が活用可能になった

2020・2021年(第75・76回)

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い中止

2023年(特別大会:かごしま国体)

新型コロナウイルス感染症の影響により
中止となった2020年のかごしま国体を
2023年に特別国民体育大会として開催

2024年(第78回:SAGA2024)

大会名称が「国民体育大会(国体)」から
「国民スポーツ大会」に変更

競技種目

【正式競技】
天皇杯・皇后杯の獲得を目指して行われる

【公開競技】
競技の普及およびスポーツ振興の観点から行われる

【デモンストレーションスポーツ】
当該都道府県内での普及等を目的として行われる

【特別競技】
高等学校野球が行われる

主な正式競技(第70~81回大会)

冬季大会(3競技)

「アイスホッケー」「スキー」「スケート」

本大会(38競技)

「陸上競技」「水泳」「レスリング」
「スポーツクライミング」「体操」
「サッカー」「ラグビー」「ハンドボール」
「バスケットボール」「バレーボール」
「卓球」「テニス」「ソフトテニス」
「バドミントン」「ゴルフ」「ソフトボール」
「ウエイトリフティング」「相撲」
「弓道」「空手道」「剣道」「柔道」
「アーチェリー」「ライフル射撃」
「自転車」「馬術」「フェンシング」
「カヌー」「ボート」「セーリング」
「ボウリング」「ホッケー」

隔年などで行われる競技

「クレー射撃」「銃剣道」「トライアスロン」
「なぎなた」「軟式野球」「ボクシング」

公開競技(第70~81回大会)

第70回大会~

「グラウンド・ゴルフ」「ゲートボール」
「綱引」「パワーリフティング」

第74回大会~

「武術太極拳」が追加

第78回大会~

「バウンドテニス」「エアロビック」が追加

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