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「国民体育大会(国体)」の概要、参加資格、歴史

国民体育大会(国体)

「各都道府県から選出された選手」によって
毎年行われる、都道府県対抗のスポーツの祭典

広く国民の間にスポーツを普及し、
国民の健康増進と体力の向上、
地域のスポーツ振興、文化の発展を目的とする

 

 

開催地

毎年、「各都道府県の持ち回り」で開催され、
種目によって、本大会・冬季大会に分けて行われる

冬季大会は本大会とは別の都道府県で開催する事があり、
年度によって全競技が同一都道府県で行われる場合と
本大会と冬季が別の都道府県で行われる場合がある

 

 

開催期間

本大会

例年9月下旬~10月上旬
(大会規定では9月中旬~10月中旬の間)

冬季大会

例年1月下旬~2月下旬
(大会規定では12 月~2 月末日の間)

 

水泳競技などの種目は「会期前競技」として
9月上旬頃~本大会までの間に行われる

 

 

 

参加資格

• 日本国籍を有する者

• 在留資格のうち「永住者」

• 在留資格のうち「留学」又は「家族滞在」で
1年以上在籍する学生

 

 

年齢

参加資格年齢は競技によって異なるが、
原則として中学3年生以上であることが条件

年齢区分は競技により異なるが、概ね以下の通り

 

成年種別

開催年4月1日時点で満年齢18歳以上の者
(冬季大会は開催前年の4月1日時点)

少年種別

開催年4月1日時点で満年齢15歳以上、18歳未満
(冬季大会は開催前年の4月1日時点)

年齢の下限

開催年4月1日時点で満年齢14歳(中学3年生)

14歳(中学生)が参加可能かどうかは競技種目による
(全ての競技に対して参加可能ではない)

 

 

所属都道府県

次のいずれかの属する都道府県から選択できる

• 移住地(全年齢対象)
• 勤務地(全年齢対象)
• 学校所在地(少年種別のみ)
• ふるさと(成年種別のみ)

 

ふるさと選手制度

卒業した中学校又は高等学校のいずれかの所在地が
属する都道府県を「ふるさと」として登録し、
その都道府県から出場する制度
(一度登録した「ふるさと」は変更できない)

日本国外を拠点とする選手も制度を活用できる

制度の活用は原則として1回につき2年以上連続で、
利用できる回数は2回まで
(2年以上連続使用後は、他都道府県から参加可能)

 

 

日本国籍を持たない選手

日本国籍を持たない選手については
学校に在籍する生徒に限り制限付きで出場可
(制限は各競技連盟により定めるもの)

 

 

プロ選手

これまで参加選手の範囲は、
概ねアマチュア競技者が中心となっていた

プロ選手の参加については、
国体改革2003における「今後のあり方プロジェクト」
を2007年にとりまとめた内容によると、以下の通りで、
競技によってはプロ選手の出場が見られてきている

 

プロフェッショナル競技者の参加

日体協が各競技団体の動向や
都道府県の希望等を踏まえて、調整を行う

(「国体の今後のあり方プロジェクト提言骨子」より)

 

テニス競技

競技団体規定の「プロフェッショナル競技者」について、
テニス競技において2011年大会から参加可能となった

 

サッカー競技

サッカー競技においても2014年大会から
出場資格から「アマチュアのみ」という要項が消え
実質「プロ選手」も参加可能になった

 

その他の競技

その他の競技においても「プロ選手」の参加が認められ、
今後も各競技団体の動向や都道府県の希望等を踏まえて、
調整が行われていくとされる

 

 

 

国民体育大会の略暦

1946年(第1回大会:近畿国体)

京阪神地域で「第1回大会」開催
(その後、各都道府県持ち回り方式で毎年開催)

1948年(第3回大会:福岡国体)

この年から都道府県対抗となり、男女の総合優勝に
それぞれ天皇杯と皇后杯が授与されるようになる

1961年(第16回大会:秋田国体)

この年から三者共催となった
(日本体育協会・文部科学省・開催地都道府県)

1988年(第43回大会:京都国体)

この年から、
• 都道府県二巡目に突入
•「デモンストレーションスポーツ行事」が開催
• 中学3年生の参加が可能になった

2005年(第60回大会:おかやま国体)

この年から、
•「ふるさと選手制度」開始
•「プロフェッショナル競技者」の参加検討開始

2008年(第63回大会:おおいた国体)

前年まで「夏季・秋季」にわけて行っていた大会を
この年から「本大会」として一本化
(一部競技は「会期前競技」という形で先行開催)

2011年(第66回大会:山口国体)

この年から日本国外を拠点とする選手も
「ふるさと選手制度」を活用できるようになった

 

 

 

競技種目

【正式競技】
天皇杯・皇后杯の獲得を目指して行われる

【公開競技】
競技の普及およびスポーツ振興の観点から行われる

【デモンストレーションスポーツ】
当該都道府県内での普及等を目的として行われる

【特別競技】
高等学校野球が行われる

 

主な正式競技予定(第70~81回大会)

冬季大会(3競技)

「アイスホッケー」「スキー」「スケート」

 

本大会(38競技)

「アーチェリー」「ウエイトリフティング」「カヌー」
「空手道」「弓道」「剣道」「ゴルフ」「サッカー」「山岳」
「自転車」「柔道」「水泳」「相撲」「セーリング」
「ソフトテニス」「ソフトボール」「体操」「卓球」
「テニス」「馬術」「バドミントン」「バスケットボール」
「バレーボール」「ハンドボール」「フェンシング」
「ボート」「ボウリング」「ホッケー」「ライフル射撃」
「ラグビー」「陸上競技」「レスリング」

 

隔年などで行われる競技

「クレー射撃」「銃剣道」「トライアスロン」
「なぎなた」「軟式野球」「ボクシング」

 

 

公開競技予定(第70~81回大会)

第70~73回大会

「グラウンド・ゴルフ」「ゲートボール」
「綱引」「パワーリフティング」

 

第74~77回大会

第70~73回大会の競技に加えて
「武術太極拳」が追加予定

 

第78~81回大会

第74~77回大会の競技に加えて
「バウンドテニス」「エアロビック」が追加予定

 

 

 

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