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「雷の性質」危険な場所、安全な場所、雷と金属

雷の性質

• 雷は高い場所に落ちやすい性質がある
(空からより近い場所)

• 遠くで落ちているようでも急に近くで落ちることもある
(頭上に雷雲がある時は常に注意が必要)

 

 

 

雷の危険

直接の危険

• 人体に直接落ちる
• 木など高いものに落ちた後、人体に飛び移る
• 落ちた後、地面や物質を伝って感電する

など

間接的な危険

• 落雷した木が倒れてくる
• 落雷によって火事が発生する

など

 

 

 

危険な場所

• 周囲に高いものがない場所
(自分が一番高くなってしまう)

• 建物の周辺
(落雷があると壁伝いに雷が流れる)

• 木の下
(木に落雷した後、飛び移ってくる可能性がある)
(落雷で木が倒れてしまうこともある)

 

補足

テントの中などは一見安全に思えるが、
近くに他に高いものがなければ落雷しやすく、
落雷した場合、中にいる人に飛び移る可能性がある

ただし、
金属器具などが、てっぺん部分から地面に伸びていれば
雷は金属部分を伝って地面に流れていく可能性が高い
(人体に影響が出る可能性は低くなる)

 

 

 

比較的安全な場所

建物、車、列車などの中
(電気器具、天井、壁から離れれば更に安全)

 

車や飛行機の中

自動車、電車のように金属で囲まれたものの内部は、
落雷があっても表面の金属を伝って地面に流れる

飛行機の場合は、
金属で囲まれているが地面に流すことが出来ないので、
空気中に雷が流れ去る様に設計されている
(機内に影響を及ぼさないようになっている)

 

安全な場所が見当たらなければ

気象庁などによる推奨

電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体の
てっぺんを「45º以上」の角度で見上げる範囲で、
その物体から「4m以上」離れたところに退避

高いものが周囲になければ

しゃがむなど極力姿勢を低くする

完全に伏せてしまうと、
地面から心臓の位置が近くなるため危険
(雷が地面を伝った場合にダメージを受けやすい)

 

 

 

「雷」と「金属」

雷は金属があるかないかに関わらず、
より高いところに落ちやすい性質がある

金属を装着した人が落雷に遭った場合は、
金属を伝って電気が流れていくので、
致命傷にならないこともある

 

 

金属が危険と思われる要因

雷が鳴っている時に
金属を身に着けていると危険と言われたりする

この理由として考えられるのは以下の2つ

1)金属は電気を流しやすい性質がある
➝「電気を流しやすい=雷が落ちやすい」のイメージ

2)金属を着けていた人に雷が落ちると、
身につけていた部分に電気の通った傷跡が残る
➝金属をつけていたために雷が落ちた様に感じる

 

 

金属は外さなくて良い

雷が発生しても、金属を外す必要はないと考えられる
根拠は以下など

落雷のしやすさは、
金属を着けているかどうかに関わらない

金属を身に着けていないからといって、
落雷の確率は下がらない

金属は人体より導電率が高いので、
落雷した際に雷の電気が主に金属部分に流れ、
結果的に助かったという事例がある

 

 

金属に囲まれた環境

雷の影響

車など、金属製の物体の中では、
雷の電気は金属部分を伝って流れていくので
基本的に中にいれば直接的な雷の影響を受けない
(金属部分に触れない限り)

 

内部への放電

金属で囲まれた空間は、
落雷を受けてその物体に大きな電流が流れても、
内部には放電しにくい

 

 

 

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