駅伝(えきでん)
複数人が、
数区間にわけた長距離コースをリレー形式で走り、
順位や時間を競う日本発祥の陸上競技
補足
各区間ごとのスプリットタイムも正式に計測され、
「区間第1位」を巡る個人の戦いもみられる
名称
正式には「駅伝競走」であるが、
一般的に「駅伝」と略される
国際陸上競技連盟では、
名称を「Road relay」としている
日本発祥なので「Ekiden」と呼ばれることもある
駅伝のルール
長距離コースをいくつかの区間に分け、
襷(たすき)をリレーして走り、
各チームのゴールまでの所要時間を競う
距離
総距離、区間数、区間距離に規定はない
(大会ごとに設定される)
一般的な距離
「40~100km」程度を「5~10区間」にわける
(1区間5~20km程度)
国際レースの距離
国際陸上競技連盟が定める国際レースの基準は、
フルマラソンと同じ「42.195km」を「6区間」で走る
(5km、10km、5km、10km、5km、7.195 km)
基本ルール
各走者は「中継所またはゴール」まで走り、
中継所において、前走者から次走者に襷が渡される
(中継所=次の区間のスタート地点)
1区間の途中で走者交代はできない
襷を渡す時は投げずに、手渡ししなければならない
(襷は中継線から進行方向20mの間で引き継ぐ)
繰り上げスタート
遅れが大きいチームの場合、
次の走者が、前の区間の走者が来ない内に
予備の襷を持ってスタートする
このルールを「繰り上げスタート」と言い、
多くの駅伝大会で採用されている
駅伝の歴史
競技としての最初の駅伝は、
遷都50年記念として1917年(大正6年)に行われた
「東海道駅伝徒歩競走」とされる
京都の三条大橋~東京の上野不忍池(しのばずのいけ)の
「23区間-508km」を3日間昼夜問わず走るもの
そのルーツは「飛脚」であるともされる
名称の由来
「東海道駅伝徒歩競争」の開催にあたり、
「駅制、伝馬制」にちなんで駅伝としたとされる
駅制、伝馬制(駅伝制)
都~地方間に多数の中継所(駅)を設け、
宿泊施設や馬、馬車を配置してそれらを乗り継ぎ、
官吏の移動、公文書の伝達などを行ったとされる制度
7世紀の律令時代にはすでに存在したとされる
制度自体は廃止や再整備を繰り返し、
形を変えて江戸時代まで存在したとされる
(東海道五十三次にみられる「宿」の配置など)
【駅】
馬や宿を配置しているところ
(駅に配置している馬➝「駅馬」)
【伝馬】
官史の公用に配置した馬のこと
主な駅伝大会
男子
実業団駅伝
• 「全日本実業団対抗駅伝大会」(ニューイヤー駅伝)
(7区間-100.0 km、開催日:1月1日)
大学駅伝(全国大会)
• 「全日本大学駅伝対校選手権大会」
(8区間-106.8 km)
• 「出雲全日本大学選抜駅伝競走」
(6区間-45.1 km)
大学駅伝(地方大会)
• 「東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)
総合計:10区間-217.1 km、開催日:1月2~3日
(往路:5区間-107.5 km、復路:5区間-109.6 km)
• 「東海学生駅伝対校選手権大会」
(7区間-63.5km)
• 「関西学生対校駅伝競走大会」
(8区間-81.3 km)
• 「中国四国学生駅伝」
(6区間-53.5km)
• 「九州学生駅伝対校選手権大会」
(7区間-56.3 km)
女子
実業団駅伝
• 「全日本実業団対抗女子駅伝競走」(クイーンズ駅伝)
(6区間-42.195 km)
大学駅伝
• 「全日本大学女子駅伝対校選手権大会」
(6区間-38.0 km)
• 「全日本大学女子選抜駅伝競走大会」
(7区間-43.4 km)
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