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【野球】「完全試合」と「ノーヒットノーラン」の違い

「完全試合」と「ノーヒットノーラン」

1人の出塁も許さないノーヒットノーランが完全試合
(完全試合はノーヒットノーランでもある)

 


【ノーヒットノーラン】

ノーヒット無失点で、
1試合(9回以上)投げて勝利すること

四死球・失策などでの出塁はOK


【完全試合】

出塁を許さず無失点で、
1試合(9回以上)を投げて勝利すること

いずれによる出塁も不可


 

 

 

ノーヒットノーラン

野球で1人または複数の投手が9回以上を投げ、
相手チームに安打、得点を与えず勝利すること

エラー、四死球などによる出塁はOKだが、
押し出しなどで失点してしまうと認められない

 

名称の意味

•「ノー」…ない
•「ヒット」…安打
•「ラン」…得点
(ホームランの「ラン」ではない)

これらを組み合わせて、
「ノーヒット・ノーラン(安打なし、得点なし)」

 

その他の名称

同様のものを表す名称に、
「無安打無得点試合」「無安打無失点試合」がある

また、
「ノーノー」と略した呼び方をされたりもする

 

 

no hitter(ノーヒッター)

アメリカのメジャーリーグでは、
ノーヒットノーランと同様のものに
「no hitter(ノーヒッター)」がある

ノーヒットノーランと違う点は、
失点をしても無安打ならOKで、チームの勝敗も問わない
(ノーヒッターでも「負け投手」ということがある)

ただし「9回裏が行われなかった試合」、
すなわちノーヒット状態が8回裏までしか達成されずに
負けた試合では記録にカウントされない

 

 

安打以外で出塁となるケース

• 四球(フォアボール)
• 死球(デッドボール)
• 失策(エラー)
• 三振振り逃げ
• 打撃妨害
• 走塁妨害

※ホームランはヒットに含まれる

 

 

 

完全試合(パーフェクトゲーム)

相手チームに1度の出塁も与えずに勝利すること
(四球、死球、失策などによる出塁も不可)

コールドゲームや、引き分けでは認められない
(公式記録と認められず、参考記録として扱われる)

日本プロ野球

1人で達成の場合のみ公式記録となる
(継投で達成した場合には参考記録となる)

メジャーリーグ

条件は同様だが、継投でも記録として認められる
(ただし継投で完全試合を達成した例は、まだない)

 

 

 

継投による達成

日本プロ野球

選手個人の記録として扱われるため、
継投でのノーヒットノーラン、完全試合は、
「参考記録」として扱われる

メジャーリーグ

ノーヒッター、完全試合は
継投でも正式に記録として認められる
(継投投手全員が達成者として記録が残る)

 

 

 

延長に突入の場合

ノーヒットノーランも完全試合も、
延長に入った場合、条件を継続し勝利することで達成
(9回までの記録などとは認められない)

延長10回以降にヒットを打たれた場合は記録は消滅、
ノーヒットでも引き分けになった場合は参考記録となる

メジャーリーグの「ノーヒッター」の場合は、
引き分けや敗戦でも達成と扱われ、正式記録となる

 

 

 

達成者(日本プロ野球)

日本プロ野球での、
2017年シーズンまでの達成者は「78人(計89回)」
(うち15回が完全試合)

 

 

ノーヒットノーラン達成者

過去の大投手

【沢村栄治】
3度達成、沢村賞の名で現在も球史に残る選手

【金田正一】
2度達成、通算400勝を挙げた名投手

【江夏豊】
延長11回における達成(決勝点は自身のホームラン)

など

 

2000年以降の達成者

2000年「メルビン・バンチ(中日)」vs横浜
2000年「ナルシソ・エルビラ(近鉄)」vs西武
2002年「川上憲伸(中日)」vs巨人
2004年「井川慶(阪神)」vs広島
2006年「ガトームソン(ヤクルト)」vs楽天
2006年「山本昌(中日)」vs阪神
2012年「前田健太(広島)」vsDeNA
2012年「杉内俊哉(巨人)」vs楽天
2012年「西勇輝(オリックス)」vsソフトバンク
2013年「山井大介(中日)」vsDeNA
2014年「岸孝之(西武)」vsロッテ

※()内は達成当時の所属チーム

 

 

完全試合達成者

1950年「藤本英雄(巨人)」vs西日本
1955年「武智文雄(近鉄)」vs大映
1956年「宮地惟友(国鉄)」vs広島
1957年「金田正一(国鉄)」vs中日
1958年「西村貞明(西鉄)」vs東映
1960年「島田源太郎(大洋)」vs阪神
1961年「森滝義巳(国鉄)」vs中日
1966年「佐々木吉郎(大洋)」vs広島
1966年「田中勉(西鉄)」vs南海
1968年「外木場義郎(広島)」vs大洋
1970年「佐々木宏一郎(近鉄)」vs南海
1971年「高橋義正(東映)」vs西鉄
1973年「八木沢壮六(ロッテ)」vs太平洋
1978年「今井雄太郎(阪急)」vsロッテ
1994年「槙原寛己(巨人)」vs広島

※()内は達成当時の所属チーム

 

 

 

海外での日本人記録

メジャーリーグでは、
「野茂英雄」と「岩隈久志」が
以下の通り、ノーヒットノーランを達成

1996年
「野茂英雄(ドジャース)」vsロッキーズ

2001年
「野茂英雄(レッドソックス)」vsオリオールズ

1994年
「岩隈久志(マリナーズ)」vsオリオールズ

※()内は達成当時の所属チーム

 

 

 

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