ミネラルウォーターの腐敗
販売されているミネラルウォーターは、
不純物や細菌を殺菌処理して作られている
不純物としては、ミネラル分など、
純水からすれば不純物とされる成分は残るが、
それらは他の不純物や栄養素などから比べると、
菌が培養するのに、それほど大きな影響はない
ペットボトルで販売されている水は、
未開封では新たに雑菌が入ることもないので、
人体に悪影響を及ぼす菌が繁殖する可能性は極めて低い
賞味期限の必要性
食品表示基準では、
消費期限又は賞味期限を省略することができるものに
「飲料水及び清涼飲料水」が掲げられている
(食品表示基準・第3条3項)
水に賞味期限がある理由
ペットボトルで販売されている水には、
他の飲料同様に賞味期限が記載されているが、
省略可能である賞味期限を記載する理由には
以下などが考えられる
• 内容量が減る
• ペットボトルの劣化
• 100%無菌ではない
臭い移り
ペットボトルは完全密閉ではなく気体透過性がある
(空気をわずかに通す性質がある)
このため、臭いのするものを近くに長時間置いておくと
その臭いが水に移ってしまう
もともと無味無臭である水には、
その影響が大きく出てしまう事があるため、
早めに飲んでほしいという意味合いが込められている
内容量が減る
ペットボトルには気体透過性があるので、
ごく僅かながら、水が少しずつ蒸発していく
これにより、内容量が減っていき、
計量法の規定外となってしまう可能性がある
(計量法違反)
蒸発するまでの期間は不明だが、これを考慮している
計量法
商品には、「計量法」という内容量に関する規定があり、
適切な量を保ち販売がされるよう定められている
500mlのペットボトルの場合
➝容量の2%減少し、490ml以下になると計量法違反
【参考資料】
(経済産業省の計量法に関する資料)
「特定商品一覧(一覧表の23番が飲料に関する記述)」
「量目交差表(表3が飲料に適用)」
ペットボトルの劣化
ペットボトルが経年劣化や外力によって劣化し、
傷が出来てしまい、そこから菌が入り込み、
菌が繁殖してしまう可能性がある
100%無菌ではない
殺菌処理していても100%の減菌は非常に困難
排除できなかった極々微量の菌が、
時間経過と共に繁殖する可能性がある
そのため、菌が繁殖しても
安全に飲める期間を考慮して賞味期限を設定
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