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【違い】「生ビール」と「瓶ビール」

生ビールと瓶ビールの違い

【生ビール】

製造工程において熱処理していないビール
(非熱処理ビール)

「サーバーから注ぐもの=生ビール」ではない

【瓶ビール】

瓶に詰めて販売されているビール
(内容は「生ビール」であることが多い)

生ビール

熱処理をしていないビール
(非熱処理ビール)

ろ過により酵母や細菌の除去を行うが、
熱処理による酵母や細菌の死滅は行わない
(ろ過によって、しっかり取り除く)

「サーバーから注ぐもの=生ビール」
というイメージを持つ人も多いが、
生ビールか、そうでないかの判断において
サーバーから注ぐかどうかは無関係

瓶ビール

瓶に詰めて販売されているビール

熱処理をされたビールでも、
非熱処理のビールでも、
瓶詰めにしたビールは「瓶ビール」

現代日本では、生ビールが主流であるので、
瓶ビールも「生ビール」であることが多い

ビールの製造工程

主なビールの大まかな製造工程は以下の通り

①. 大麦を発芽させ「麦芽」をつくる
②. 麦芽を温水と混ぜ合わせ「麦汁」をつくる
③. 麦汁をろ過し、ホップを加え、煮沸
④. 麦汁を冷却して酵母を投入し、発酵・熟成
⑤. ろ過(+熱処理)

「ろ過」「熱処理」の役割

ビールは酵母による発酵によって造られるので、
発酵・熟成が終わった段階では、
たくさんの酵母や細菌が残る

この酵母や細菌が残ったままだと、
時間の経過とともに意図しない発酵や
細菌による品質の劣化が起こりうる

このため、最終工程にて
「ろ過」や「熱処理」を施して、
酵母や細菌を取り除くことにより、
品質の安定や長期保存を図る

ろ過

ろ過装置で酵母や細菌を除去
(ろ過装置によって処理能力は異なる)

ろ過装置には小穴がたくさん空いた珪藻土や、
1µm以下の微細なフィルターなどが使われる

熱処理

熱をかけることで酵母の活動(発酵)を止め、
細菌を死滅させる

ろ過能力と熱処理

以前の「ろ過能力」では、
酵母や細菌を取り除く事が不十分であり、
熱処理を加えるのが基本であった

1960年代後半頃から「ろ過能力」が向上し、
ろ過だけで酵母や細菌が、
劇的に取り除けるようになった

ビールと酵母

ビールにおいて、
様々な味を生み出す働きをするのが「酵母」
(生み出す味の中には雑味も含まれる)

製造工程において酵母が残ると、
保存している間に発酵が進むので、
もともとの設計とは異なるビールになる

酵母をしっかり取り除くことは、
物流や保存において管理しやすく、
コスト面でも有利である

あえて酵母を残すことで、
その発酵具合を楽しむという考えもあり、
そのようなビールも製造されている

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