甜麺醤(テンメンジャン)
中華料理の調味料のひとつ
主に中華料理で使われる甘い味噌で、
日本では、「中華甘味噌」とも呼ばれる
もともとは小麦を主原料として、
麹、塩を混ぜ、発酵させたものであったとされる
(現在は大豆が主原料のものが多いとされる)
名称の意味合い
•「甜(テン)」…甘み
•「麺(メン)」…粉、小麦粉
•「醤(ジャン)」…味噌
•「麺(メン)」…粉、小麦粉
•「醤(ジャン)」…味噌
特徴
黒や赤褐色をした、甘みが強めの甘辛い味噌
日本の八丁味噌に似ているが、より甘く、色も濃い
(八丁味噌は赤味噌の一種で、大豆でつくる味噌)
日本でつくられている甜麺醤の多くは、
八丁味噌に糖類、ごま油などを加えてつくられる
(味噌に甘味を足して「甜麺醤」としている)
製法
中華料理の専門的な本では、
「小麦粉に塩、麹などを加えて発酵させる」
という製法が一般的
ただし、日本で流通している甜麺醤には、
そのようにつくられているものはほとんどない
日本で流通している甜麺醤は、
赤味噌(主に八丁味噌)をベースに、
糖類、醤油、植物油脂などの調味料を調合したもの
用例
主な料理
• 北京ダック
• 回鍋肉(ホイコーロー)
• 麻婆豆腐
• 坦々麺
• 青椒肉絲(チンジャオロース)
主な用例
• 料理に添えて供し、つけて食す
(北京ダック、肉、野菜など)
• 炒め料理などの調味料として使う
(回鍋肉、青椒肉絲など)
• 炒めもの、煮物、スープの隠し味として使う
(麻婆豆腐、担々麺など)