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【違い】「カタツムリ」と「ナメクジ」

カタツムリとナメクジの違い

どちらも「陸貝」(陸で生息する貝類)であり、
巻貝の仲間である

大きく分けると、
• 陸生の巻貝のうち殻のあるもの➝「カタツムリ」
• 陸生の巻貝のうち殻のないもの➝「ナメクジ」

「カタツムリ」などの貝類が殻をなくすように
進化していったものが「ナメクジ」であるとされる

 

補足

• ナメクジが成長して殻をもつようになるわけではない
• カタツムリの殻を取ってもナメクジにはならない
(殻は体の一部であり、中には内蔵がある)

ナメクジの仲間の中には体の中に小さな殻が
名残として残っている種類も存在する

カタツムリからナメクジに進化している途中
(殻が小さくなっている)とみられる種も多い

 

 

 

カタツムリの殻

ヤドカリのように単に殻を背負っているわけではなく、
カタツムリの殻は体の一部であり、中には内臓がある
(ナメクジの場合はむき出しの体の中に内蔵がある)

殻を強引に取ると内蔵にダメージを受け死んでしまう

また、軟体部分が湿った状態でないと生きていけず、
体の水分が奪われる状況では、殻の中に入り込み、
入り口に膜を張るなどして乾燥しないようにする

 

殻の成分

殻は「石灰質(炭酸カルシウムなど)」で出来ており、
殻の栄養のために、カルシウムを取らなければいけない

塀のコンクリートなどに
カタツムリがへばりついてるのを見かけたりするのは、
コンクリートからカルシウムを摂取するためとされる

 

 

 

ナメクジと殻

ナメクジが、
外敵や乾燥から身を守るための殻をなくす方向に
進化していった理由には以下などが考えられる

• 殻がないと動きやすい
• 狭い場所にも入ることができる
• 殻を維持するためのエサが必要でなくなる
(エサの確保が少なく済む)

これらの理由、もしくはそれ以外の何らかの理由から
殻が必要でなくなったものが「ナメクジ」

 

 

 

塩をかける

ナメクジに塩をかけると、溶けたようになるが、
これは浸透圧(同じ濃度になろうと水が移動する力)
によって体内から水分が出てしまい、縮むため

ナメクジやカタツムリの体は、ほとんどが水分なので
水分が放出されると小さくなって縮んでしまう

水分を補給できれば、復活することもあるが、
内蔵などのダメージが大きければ結局死んでしまう

 

カタツムリの防御機能

カタツムリの場合は、すぐに殻に入り込んで防御する
また、塩分に対して少々の耐性がある種も多いとされる

 

 

 

雨の日に出現する理由

カタツムリやナメクジは、巻貝の仲間であり、
海にいる巻貝が陸に出てきたようなもので、
とても乾燥に弱い生き物

体から粘液を出して、体が乾かないようにしている

晴れた日や日中

身を隠し、乾燥を防いでいる

•「カタツムリ」…暗所や殻の中など
•「ナメクジ」…植木鉢の下、葉の下、石の下など暗所

雨の日

水分補給が十分にでき、
あらゆる場所に出現するので見つけやすくなる

 

 

 

食用

カタツムリ

貝の仲間であり、食すことができ、
カタツムリを用いた料理「エスカルゴ」がある
(カタツムリは、フランス語で「エスカルゴ」)

エスカルゴ料理に用いられる種類は、
リンゴマイマイ、アフリカマイマイなど

ナメクジ

貝の仲間であり、殻もなく食しやすそうだが、
苦くてマズイため、基本的に食用としない

 

補足

ナメクジやカタツムリには、
害となる寄生虫が体内に生息している場合があり、
食すのは危険で、食すと死に至る事もある

エスカルゴ料理に用いられるカタツムリは、
衛生管理が行き届いた環境で養殖され、
寄生虫が入らないようにしている

 

 

 

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