「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違い
どちらもイワシなどの稚魚を使った食材だが、
稚魚そのものを指したり、
加工後の乾燥度などにより分類される
【しらす】
稚魚そのもののことや加工したものの名称
• 茹でたのみのもの➝「しらす(釜揚げしらす)」
• 茹でた後に干したもの(乾燥度:低)➝「しらす干し」
【ちりめんじゃこ】
しらすを茹でた後、しっかり干したもの(乾燥度:高)
単に「ちりめん」や「じゃこ」と呼ばれることもある
ただし、地方によっては、
区別せずに全て「ちりめんじゃこ」
もしくは、全て「しらす」という場合もある
しらす
しらすは漢字で「白子」と表されることもあり、
地方によっても分類に違いがあるが、
主に、体に色素がない稚魚の総称
現在では特に、
「カタクチイワシ」の稚魚のことを言うことが多い
しらすを加工した「釜揚げしらす」や「しらす干し」
のことを略して「しらす」という場合もある
体に色素がない稚魚
• イワシ
• イカナゴ
• ウナギ
• アユ
• ニシン
など
しらすの加工品
乾燥度が低いほど、
軟らかく食べやすいが、日保ちが短い
乾燥度が高いほど、
硬めになるが、日保ちは良くなり、うま味も凝縮される
乾燥度合いによる名称の違いは概ね以下の通り
(乾燥度合いの明確な違いは定められていない)
しらす加工品の名称
釜揚げしらす
しらすを茹でたもの
(水分率:90%程度)
しらす干し
しらすを茹でた後に少し干したもの
(水分率:70%程度)
ちりめんじゃこ
しらすを茹でた後に、
天日などでじっくり干して乾燥したもの
(水分率:55%以下)
ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)
しらすを茹でた後に、
天日などでじっくり干して乾燥したもの
語源
小さな稚魚「雑魚(じゃこ・ざこ)」を干した様子が、
織物の縮緬(ちりめん)に似ていることから
「縮緬雑魚(ちりめんじゃこ)」と呼ばれるとされる
雑魚とは、種々入り交じった小魚のこと
カタクチイワシ
「カタクチイワシ」はイワシの種類のひとつ
「しらす」や「ちりめんじゃこ」とされているものは、
現在は、そのほとんどが「カタクチイワシ」の稚魚
これは、「しらす」と呼ばれる稚魚の中でも
「カタクチイワシ」の漁獲量が圧倒的に多いため
(90%以上ともされる)
また、「カタクチイワシ」は1年を通して漁獲される
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