【違い】「草履」と「雪駄」

｢草履」と「雪駄」の違い

鼻緒のついた履き脱ぎが簡単な履物

草履の一種。草履に「防水機能」を施したもの
（草履の裏側を革張りなどにして防水）

草履は、日本の伝統的な鼻緒履物の一つ
古くより日本で広く使用されてきた

主な特徴は、底が平らで、鼻緒がすげてあり、
履き脱ぎが容易であること

高級品ほど、底部の厚みを持たせていることが多い

現代日本においては、昔ながらの「草履」は、
一般的に履くことは少ないが、主に和装の際に履く

現代的なビニール、ウレタン、ゴムなどを用いた
鼻緒のついた履物も、広義には「草履」である

古くから用いられている伝統的なものとして、
藁（わら）、い草、竹皮などを編んだものがあり、
そのほか、皮革、布などを用いたものがある

現代では、ビニール、コルク、ゴムなどを
用いたものなど、様々な素材の「草履」がある

ゴム底と、ビニール製の鼻緒で作られたものは
｢ゴム草履」などと呼ばれる
（一般的には「ビーチサンダル」と呼ばれる）

草履の一種

草履の裏面に革を貼って、かかと部に金具を打ち、
防水性能を与えたもの

痛みにくく丈夫であり、湿気を通しにくい

古くから用いられてきた
藁（わら）、い草、竹皮などの草履では、
雨や雪の上で水分が染み込みやすい

その悩みを解消するため、
考案されたものが「雪駄」であるとされる

それらを解決するために
すでに用いられていた「下駄」では、
歯の間に雪が詰まるため考案されたともされる

• 竹皮や草で編まれた表である
• 底部に皮革が貼ってある
• かかと部に金具（鋲）が打ってある

杉澤周子風媒社 2006年07月