スパ(SPA)
定義付けは難しいが、
「スパ」とされるものには主に以下の3つがある
• 温泉、温泉地
• 温泉、鉱泉を利用した治療を提供する保養施設
• 心、身体、精神の回復を促進する
様々なサービスを通じてトータルな健康を促進するもの
温泉、温泉地
「温泉」は英語では、
「hot spring」や「spa」と訳されるのが一般的
hot spring
自然の状態で残っているものというニュアンスが強く、
「天然温泉」などによく用いられる表現
spa
湯沸しなどで「温泉」を作っているものも含まれ、
また、「癒し」という意味も含まれることから、
癒しや治療が期待される温泉施設によく用いられる表現
温泉、鉱泉を利用した保養施設
「spa」とは元来はヨーロッパのリゾート地で
温泉や鉱泉を利用し、心身の治癒や健康促進を目的とした
保養施設として発祥したものとされる
「spa」の語源には、
ラテン語の「水(鉱泉)を用いた治療法や健康法」
という言葉の頭文字をとったものという説や、
ベルギーの温泉町が由来とされる説がある
トータルな健康を促進するもの
1991年に設立された「国際スパ協会(ISPA)」
による新たな「spa」の定義発信により、
新しいスタイルのスパが誕生したと考えられる
これにより、世界中において「spa」と名の付く
新たなサービスや店舗が増えることで、
「spa」が表すものは拡がりを見せている
1991年制定の定義
「スパ体験とは、安らぎ、気付き、再生、至福の時」
2003年改正された定義
「スパは、心、身体、精神の回復を促進する
様々なサービスを通じてトータルな健康を促進するもの」
SPAの語源
語源には諸説あるが主なものは以下の2つ
温泉地の地名
ベルギーにある温泉地として有名な「SPA」
という地名から来ているとする説
単語の頭文字
ラテン語の「水(鉱泉)を用いた治療法や健康法」
という言葉の頭文字をとったもの
「S」… SALUS(健康など)、SANITAS(健康)
「P」… PER(~による、~を通して)
「A」… AQUA(水)
国際スパ協会(ISPA)
「ISPA(International Spa Association)」
18世紀から19世紀末にかけてヨーロッパからアメリカへ
様々な自然医学が伝わり「人の本来もつ、自然治癒力」が
注目・重要視され、健康思考・自然思考が高まっていった
このような背景もあり、
これらの思想を「spa」に取り入れ、推進しているのが、
1991年に設立された「国際スパ協会」とされる
国際スパ協会による「spa」の定義は、
【1991年制定】
the spa experience as “your time
to relax, reflect, revitalize and rejoice”.
スパ体験とは「安らぎ、気づき、再生、至福の時」
【2003年改正】
Spas are entities devoted to enhancing overall well
-being through a variety of professional services
that encourage the renewal of mind, body and spirit.
スパは、心、身体、霊性の回復を促進する様々な
プロフェッショナルなサービスを通じて
トータルな健康を促進するために寄与
(一般社団法人「日本スパ協会」より抜粋)
「温泉」と「スパ」の違い
「温泉」は英語表現では「hot spring」や「spa」
hot spring
主に、天然温泉のこと
spa
主に、癒しや治療が期待できる保養施設を含む温泉や、
人口の温泉などのこと
天然温泉などに対して「spa」という名称が
用いられることは少ないと考えられるので、
特に「温泉」と「スパ」を区別する場合は、
【スパ】…人工の温泉など
「エステ」と「スパ」の違い
エステとは、主に外見の美しさを磨く目的のもの
痩身マッサージ、脱毛、アンチエイジング
などの施術により、見た目の「美」にアプローチする
しかし、
外見の美しさと内面との関わりの観点から、
「心の安らぎやリラクゼーション」も重要視され、
より高いエステ効果を目指すため取り入れられている
そして、こういったエステが増えることにより、
エステとスパの認識が曖昧になったと考えられる
特に「エステ」と「スパ」を区別する場合は、
【スパ】…心身の健康を目的としたもの
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