リンスインシャンプー
リンスインシャンプーは
シャンプーとリンスを単純に混ぜたものではない
シャンプーとリンスを単純に混ぜ合わせると
結合してしまい、それぞれの役割が働かなくなる
これを技術によってひとつにし、
それぞれの役割も果たすようにしたもの
• 髪の汚れを落とす成分(シャンプー)
• 髪を保護する成分(リンス)
これらをバランスを工夫して配合してある
メリット
• 単純に時間は約半分になる
(シャンプーとリンスが同時に出来るため)
• すすぎにかける水が少なくなる
デメリット
• シャンプーの洗浄力は単体に比べて低くなる
• リンスの効果も単体の製品に比べると低くなる
(髪を保護してツヤを出す効果)
• 本来つけなくてもいい頭皮にまでリンスがつく
(リンスの油分で毛穴が塞がれてしまう)
製法による種類
リンスインシャンプーは、
製法によって主に2つの種類がある
• リンスのような成分をシャンプーに配合
(プラスイオンを帯びない成分)
• リンスを高分子化
(溶け方に差をつけ、その時間差を利用する)
リンスのような成分をシャンプーに配合
シャンプーに
プラスイオンを帯びない毛髪保護成分を配合し、
リンスのような効果を加えたもの
(リンスとは異なる毛髪保護成分を加える)
リンスを高分子化
リンスを高分子の陽イオンにし、
シャンプーの分子よりも大きくすることで、
シャンプーより水に溶けるのを遅らせたもの
シャンプーの分子が先に溶けて汚れを洗い流し、
その後に、リンスの分子が溶けるようにしている
とはいえ、分子の大きさの違いによる
時間的な溶け方の差は、実際には微々たるもの
(ハッキリ使い分ける程の時間差は生まれない)
「シャンプー」と「リンス」の役割
シャンプー
主な役割は、髪の毛についた汚れや、
頭皮についた皮脂を落とし、頭皮を清潔に保つこと
(シャンプーは髪と頭皮を洗浄するもの)
リンス
主な役割は、髪の表面に保護膜を作り、
キシミやパサつきを抑えること
(リンスは髪をコーティングして保護するもの)
シャンプーとリンスの電気作用
シャンプーとリンスの最も大きく違う点は、
それぞれの「界面活性剤(洗浄成分)」の
水に馴染みやすい成分が帯びる電気が、
• リンスでは「プラスの電気」
シャンプー
主に陰イオン界面活性剤を使用
(水に溶けると「マイナスイオン」を帯びる)
リンス
主に陽イオン界面活性剤を使用
(水の中では「プラスイオン」を帯びる)
シャンプーの電気作用
シャンプーではまず、
界面活性剤のうちの油に馴染みやすい成分が、
髪の油汚れと馴染む
また、
シャンプーは水に溶け「マイナスの電気」を帯び、
濡れた髪も「マイナスの電気」を帯びるので、
それらは反発する
つまり、結果として、
「髪」と「シャンプー(汚れと結びついたもの)」は、
反発してくっつかないので、それを洗い落とすことで
髪から汚れが取り除かれる
リンスの電気作用
• リンスは水の中でプラスの電気を帯びる
• 濡れた髪はマイナスの電気を帯びる
これらは互いに引き寄せ合う
この作用によって、
プラスに帯電している「リンス」が
マイナスに帯電している「髪の毛」に馴染む
(「油分」が髪に馴染み、髪にツヤが出る)
また、この作用により、静電気を逃がす働きもする
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