「アルミホイル」の表裏
アルミホイルには、
「光沢の面」と「つや消しのような面」がある
どちらが「表」「裏」ということはなく、
どちらを上下に使っても差はない
この面の違いは製造工程により生じるもの
アルミホイルの製造工程
アルミホイルは、
アルミを圧延機のローラーで挟むことで、
薄く延ばしてつくられる
最終工程などでは、
アルミ2枚を重ねて伸ばされたりする
この際に、
ローラーに当たる面とアルミ同士が当たる面で
光沢の違いが生じる
光沢の違い
• ローラーに当たる面➝「光沢のある仕上がり」
• アルミ同士が当たる面➝「光沢のない仕上がり」
アルミ同士が当たっている面では、
非常にわずかながら凹凸(おうとつ)ができ、
光を乱反射するので、光沢がないように見える
面の違いによる性能の違い
• 凹凸がある分、つや消し面はくっつきやすい
• 光沢面の方が熱伝導率が良い
などと提唱されていたりもするが、
明らかに効果の違いを感じるほど機能の差はない
つまり、細かなことを突き詰めていけば
多少の違いはあるが、効果の差はそれほど感じない
アルミホイル
「アルミホイル、アルミ箔」とは、
アルミニウムを圧延で薄く伸ばしたものを指す
(薄くなるまでに複数の圧延機にかけられる)
「アルミホイル」は一般名詞
(商標登録された名称などではない)
アルミホイルの厚み
JIS規格では、アルミ箔の巻取品の標準寸法を
「厚さ0.006mm~0.2mm」の範囲で定義している
日用品雑貨としての一般的な製品の厚みは、
「0.011mm」や「0.012mm」などが多い
厚手タイプの製品では、
「0.03mm~0.06mm」などがある
表裏のあるホイル
「くっつかない」「くっつきにくい」ホイルとして、
シリコン樹脂がコーティングされたものがある
(アルミ箔にシリコン樹脂をコーティング)
シリコン樹脂がコーティングされるのは、
基本的に片面だけである場合がほとんどなので、
この場合は、コーティングされた面が「表」となる
コーティング面に文字や模様を転写していたり、
パッケージにその旨を記載していたりする
(「コーティング面は光沢のない面」など)