スポンサーリンク

【違い】「ティッシュペーパー」と「トイレットペーパー」

「ティッシュペーパー」と
「トイレットペーパー」の違い

単純に比べると、
• 水に強いのが「ティッシュペーパー」
• 水に弱いのが「トイレットペーパー」

 


【ティッシュペーパー】

• 水を含んでもほぐれずに強い
• 主な用途は鼻かみや汚れのふき取りなど
(吸水性があり、丈夫である必要がある)


【トイレットペーパー】

• 水にほぐれやすく出来ている
• 主な用途はトイレでの汚れのふき取りなど
• 使用後は基本的にトイレに流す
(水に溶けやすい必要がある)


 

 

 

水に溶けやすい

紙が水に「溶ける」と言うのは、
水に浸すことで絡み合っていた繊維がほぐれ、
バラバラに細かく分散した状態を言う

実際に溶け込んでいるわけではない
(紙を構成している繊維自体は水に溶けない)

ティッシュペーパー

繊維が水に溶けない性質を利用した上で、
水を含んでもほぐれない加工を施している

トイレットペーパー

水の中でほぐれる性質を利用している

 

 

 

ティッシュペーパー

主な用途は、鼻かみや汚れのふき取りなど

水を含んでも簡単にほぐれないようになっている

トイレで流すと便器を詰まらせる危険がある

 

使用するパルプ

はじめから木材を材料にして製造した
バージンパルプ」が主に用いられる
(その中でも長い繊維のものを用いる)

再生紙」が用いられているものは少ない

 

製法

密度を高くし、繊維の長さを利用して、
繊維同士がしっかり絡み合うようにすく

さらに「湿潤紙力増強剤(樹脂)」を添加し、
繊維と繊維を結合させ、ほぐれにくくしている

 

 

 

 

 

トイレットペーパー

主な用途はトイレでの使用

トイレ詰まりを起こさないようにするため、
水に分解しやすい性質が必要

 

使用するパルプ

短い繊維のものがよく、
繊維の状態も不安定なものがよい

繊維のしっかりした「バージンパルプ」ではなく、
再生紙」を用いてつくられることも多い

 

製法

短い繊維のパルプを用い、密度を低くして、
繊維同士の結合力が弱めになるようにすく

 

 

 

 

 

トイレットペーパーの基準

トイレットペーパーの繊維のほぐれやすさは、
「JIS:日本工業規格」で品質基準が規定されている
(JIS P4501 トイレットペーパー)

この規格を簡単に表すと、
300mlの水にトイレットペーパーを入れてかき混ぜ、
100秒以内にほぐれれば合格というもの

 

JIS P4501の詳細

①. ビーカーに300ml(水温20±5℃)の水を入れる

②. マグネチックスターラーで撹拌
(磁力で攪拌子を回転させ、液体を攪拌する装置)

➝回転数を600±10回転/分になるよう調整

③. 一辺114±2mm角のトイレットペーパーを投入
(ストップウォッチを押して時間計測開始)

➝回転子の回転数が紙の抵抗によって下降
(いったん約500回転に下降する)

➝紙がほぐれるに従い、回転数が上昇

④. 540回転まで回復した時点で時間の計測終了
(1秒単位で測定し、「100秒以内」であれば合格)

※試験結果は、試験を5回行い、その平均値で表す

 

 

 

トイレに流せる製品

• トイレに流せるティッシュ
• トイレクリーナー(お掃除シート)
• 便座シート

など

 

特徴

「トイレに流せる」に関する規格というのはなく、
トイレットペーパーと同様の試験を用いたものを
「トイレに流せる」と謳っていると考えられる

ただし、トイレットペーパーに比べると
水にほぐれにくくなっているものも多く、
トイレに流す際は注意が必要

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました