「おしるこ」と「ぜんざい」の違い
どちらも、
小豆を砂糖で甘く煮て、餅や白玉などを入れたもの
これらの区別方法は関東と関西で異なる
• 関東では汁気の有無
• 関西では使う餡(あん)の違い
【おしるこ】
[関東]
あんの種類に関係なく汁気のあるもの
[関西]
粒のないこしあんで作った汁気のあるもの
【ぜんざい】
[関東]
餅や白玉などにあんを添えたもの(汁気なし)
[関西]
粒あんで作った汁気のあるもの
おしるこ(お汁粉)
関東のおしるこ
「小豆あんの汁物全般」を指す
(主にお餅や白玉などを入れる)
さらに区分する場合
• こしあんを用いたもの➝「御前汁粉(ごぜんしるこ)」
(関西では単に「おしるこ」)
• 粒あんを用いたもの➝「田舎汁粉、小倉汁粉」
(関西では「ぜんざい」)
関西のおしるこ
「小豆あんの粒なし(こしあん)の汁物」のみを指す
(主にお餅や白玉などを入れる)
語源
諸説あるが、主なものは以下など
• 汁気があることから「しるこ」と呼ばれた
• 餡の汁の中に子(実)として餅を入れることから
「餡汁子餅(あんしるこもち)」➝略して汁子➝転じて汁粉
• 粉状のさらし餡を溶かした汁を用いていたので「汁粉」
ぜんざい(善哉)
関東のぜんざい
「餅などにあんを添えたもの(汁気はない)」
関西のぜんざい
「小豆あんの粒あり(粒あん)の汁物」のみを指す
(主にお餅や白玉などを入れる)
語源
• 仏教語が由来
• 神在餅(じんざいもち)が由来
などの説がある
仏教語説
僧が食した時に、その美味しさから
「善哉(よきかな)」と賞賛したのが由来とされる
(室町時代の禅僧「一休宗純」が由来ともされる)
善哉
仏教語で「すばらしい」や「喜び祝う」を意味し、
仏が弟子に賛成・賞賛の意を表すときに用いられる
和訳で訓読みは「よきかな」音読みは「ぜんざい」
神在餅説
出雲地方の「神在祭」で、
振る舞われた「神在餅」を由来とする説
「神在(じんざい)」が転化し「ぜんざい」になり、
京都など関西に広まっていったとされる
神在餅
神前に供えていた餅と
小豆を一緒に煮てつくった小豆雑煮
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