減塩タイプの塩
一般的な食用塩
一般に流通している「食用の塩」の多くは、
99%以上が「塩化ナトリウム(Nacl)」
(残り1%は、その他のミネラル分)
【割合】
• 塩化ナトリウム➝「99%」
• 塩化カリウムなど➝「1%」
など
減塩タイプ
「塩化ナトリウム」の割合を減らし、
同様な塩味を感じる「塩化カリウム(Kcl)」
の割合を増やすことで「減塩」としている
このため、
「低ナトリウム塩」と表記されたりもする
【割合】
• 塩化ナトリウム➝「50%」
• 塩化カリウム➝「50%」
など
塩化カリウム(Kcl)
塩化カリウムは若干の苦味・えぐみがあるが、
塩化ナトリウムと同様な塩味を感じる
採取方法
製塩を行った後の残りの成分から、
採取する方法が多いとされる
(もともと海水などに微量含まれている)
ナトリウムの懸念事項
高血圧症の人はナトリウムの摂りすぎに注意
(血圧に悪影響を与えると考えられている)
ナトリウム自体は、様々な食品に含まれているが、
食塩に気をつければ摂取が抑えられることから、
「食塩の摂りすぎ」に注意することが提唱されている
こういった背景から、
「減塩タイプの塩」というものがつくられた
カリウムと高血圧
高血圧は「カリウム不足」が原因となる場合もある
高血圧患者の食事療法は、
ナトリウム摂取量を減らすこととともに、
カリウムの摂取を増やすよう指導されることもある
カリウムの懸念事項
カリウムも摂りすぎれば害になる
(不整脈の恐れ、腎臓への負担など)
減塩タイプの塩は、ほとんどの場合
カリウムの含有量が高いので注意が必要
高血圧や健康に配慮して、
減塩タイプの塩の利用を考えるのも良いが、
カリウム摂取量増加による懸念にも考慮が必要
腎臓への負担
ナトリウムもカリウムも尿に溶けて排出される
腎臓は尿を作る器官であるため、
ナトリウムやカリウムの濃度が高い場合に
負担が大きくなってしまったりする
このため、腎臓病の食事療法などでは
ナトリウムとカリウムは制限するよう指導される
カリウム以外での減塩
乾燥レモンを用いた製品
ナトリウムの代わりに乾燥レモンを用いる
(レモンの酸味で塩味が引き立てられる)
ナトリウム、カリウム共に摂取量を抑えたい場合に
普段の塩と同じように利用できる
(レモンの酸味や風味は感じる)
レモンの酸味や後味は、
料理の引き立て役としても利用できたりする