「ハム」と「ベーコン」の違い
どちらも、もともと古くから
保存食として用いられてきたもの
(塩漬け、乾燥などで保存性を高めたもの)
【ハム】
・主に「豚のもも肉」を加工したもの
・塩漬け、型詰め、加熱加工されたもの
・塩分、脂肪分は控えめ
【ベーコン】
・主に「豚のバラ肉」を加工したもの
・塩漬け、薫製されたもの
・塩分、脂肪分は多め
ハム(ham)
「ham(英)」は、
「豚のもも肉」「もも肉」などを表す
日本で言うハムとは、
主に「豚のもも肉」を塩漬けし、加工したもの
特徴
もも肉は、比較的赤身が多い部位
さらに製造の仕上げ工程で加熱処理するので、
塩分と脂肪分は低めに仕上がる
(例外として、生ハムは加熱処理しない)
ハムを用いた料理
• サラダ
• サンドウィッチ
• 冷やし中華
• ハムカツ
など
ハムの製造工程
①. 塩漬け
②. ケーシング(型詰め)、糸縛りなど
③. 薫製(くんせい)もしくは乾燥
④. 蒸し、ボイルなどで加熱
特記事項
• 骨付きハムの場合、ケーシングの必要はない
• 生ハムの場合、蒸し、ボイルなどで加熱しない
• 薫製は必ずしも必要な工程ではない
ハムの種類
ハムは主に豚のもも肉を用いた製品だが、
もも肉以外にもハムの名を用いた製品もある
もも肉
• ボンレスハム(骨抜き)
• 骨付きハム
• 生ハム(加熱しないもの)
もも肉以外
• ロースハム(ロース肉:背肉、腰肉)
• ショルダーハム(肩肉)
• ベリーハム(バラ肉:あばら周辺の肉)
ベーコン(Bacon)
「Bacon(英)」は、
「豚肉を塩漬け、加工したもの」といった意味合い
(もともとは「豚の背中肉」を表す名称ともされる)
日本で言うベーコンは、
主に「豚のバラ肉」を塩漬け、薫製したもの
ベーコンは加熱せず、生ハムに近い製造方法
特徴
バラ肉は他の部位に比べると脂肪分が多い
製造工程においても、
塩漬けにし、蒸し、ボイルなどを行わないので、
塩分、脂肪分が多めに仕上がる
ベーコンを用いた料理
• 煮込み料理
• 炒め料理
• パスタ
など
ベーコンの製造工程
①. 塩漬け
②. 薫製(くんせい)もしくは乾燥
ベーコンの種類
ベーコンは主に豚のバラ肉を用いた製品だが、
バラ肉以外にもベーコンの名を用いた製品もある
バラ肉
• ベーコン
バラ肉以外
• ロースベーコン(ロース肉:背肉、腰肉)
• ショルダーベーコン(肩肉)
※もも肉を塩漬け、薫製したものは「生ハム」
その他
• 鯨ベーコン(鯨の肉を使ったもの)