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【野球】「春のセンバツ高校野球」大会概要、出場校の選定方法

春のセンバツ高校野球

高校野球の大会のひとつ

正式名称は「選抜高等学校野球大会」

毎年3月下旬~4月にかけて、
阪神甲子園球場で行われる

主催は、
• 毎日新聞社
• 公益財団法人日本高等学校野球連盟(高野連)

 

 

 

出場校の決定

「選抜」の名前の通り
選考委員会によって出場校が選定される

出場校数は、基本的に32校
(5年に1度の記念大会では36校など)

 

 

選考の流れ

①. 日本高等学校野球連盟と毎日新聞社により、
  「大会運営委員会」のメンバーを選定

②. 選抜高校野球大会運営委員会にて、
  「大会出場校選考委員会」のメンバーを選定

③. 大会前年の秋季大会の成績などを参考に、
 各都道府県の高等学校野球連盟が「出場校を推薦」

④. 選考委員会が「審査・選定」し、出場校決定

 

 

主な日程

【9月~10月】…各都道府県の秋季大会

【10月~11月】…各地区の秋季大会

【11月】…明治神宮大会

【11月】…一般選考枠・21世紀枠の都道府県推薦

【1月】…出場校発表

 

 

選考基準

1)参加者資格規定に適合したもの

2)日本学生野球憲章の精神に違反しないもの

3)校風、品位、技能とも高校野球に相応しいもの
(地域的な面も加味して選出)

4)全国高校野球選手権大会以降の試合を参考
(勝敗以外に成績、実力、試合内容も参考にする)

5)本大会は予選をもたないことを特色とする
(秋の地区大会は参考資料であり、本大会予選でない)

 

 

選考の参考とする大会

• 秋季各都道府県大会
• 秋季各地区大会

 

秋季各都道府県大会

3年生が抜けた新チームによる大会で、
各都道府県にて、それぞれ大会が行われる

 

秋季各地区大会

秋季各都道府県大会の上位校(1~3位など)による
各地区(全国10ブロック)の大会

全国10ブロック

「北海道」「東北」「関東」「東京」「北信越」
「東海」「関西」「中国」「四国」「九州」

 

 

 

出場枠

出場枠「32校(記念大会は36校など)」の内訳

•「一般選考枠」…28校
•「21世紀枠」…3校
•「明治神宮大会枠」…1校

出場校が32校(記念大会でも36校程度)であるため、
毎回、出場校が1校もない府県が生じる
(逆に、複数の代表校が選ばれる府県もある)

一般選考枠は、各都道府県から最大2校だが、
21世紀枠や神宮枠による選考もあるため、
出場が3校以上となる都道府県もあったりする

 

 

一般選考(28校)

• 北海道(1校)
• 東北(2校)
• 関東(6校)※1
• 東海(2校)
• 北信越(2校)
• 近畿(6校)
• 中国、四国(5校)※2
• 九州(4校)

※1
関東の6校は、
東京1校、東京以外4校、どちらかから残り1校

※2
中国、四国の5校は、
中国2校、四国2校、どちらかから残り1校

 

 

21世紀枠(3校など)

第73回大会(2001年)から採用

 

選考基準

基本条件

秋季都道府県大会において、

参加校数が128校を上回る都道府県の場合
➝「ベスト32以上」

それ以外の県の場合
➝「ベスト16以上」

選考基準

• 恵まれない環境
• 他校や地域に良い影響を与えている

などの理由で認められた高校が2~4校選出される

 

選出方法

• 東日本(北海道、東北、関東、東海、北信越)
• 西日本(近畿、中国、四国、九州)

から各1~2校ずつ

 

 

明治神宮大会枠(1校)

第75回大会(2003年)から採用

明治神宮大会の優勝校の所属地区に与えられる枠
(優勝校は、概ね一般選考枠で選出される)

記念大会の年には、2枠が設けられることもある
(優勝校・準優勝校の所属地区に枠が与えられる)

 

明治神宮大会

11月に東京の神宮球場で行われる大会

秋季の各地区大会の優勝校10校が出場する

 

 

 

過去に採用されていた出場枠

前年優勝校枠

第2回大会~第9回大会まで採用
(1925年~1932年)

前年の選抜高校野球優勝校が無条件で出場できる

 

希望枠

第75回大会~第80回大会まで採用
(2003年~2008年)

• 各地区の補欠1位校が対象
(神宮大会枠を得た地区を除く)

• 投手を含めた守備力のデータなどを参考に選考

 

東北絆枠

第85回記念大会のみ実施
(2013年)

東日本大震災からの復興を目指す東北地方から選定
(それ以外の選定基準は21世紀枠とほぼ準じたもの)

 

 

 

記念大会

記念大会は5の倍数の回数の大会にて行われる
(第75回、第80回、第85回…など)

記念大会では、出場枠を通常より増やしたりするが、
どの枠を増やすかは、その大会ごとに決定される

一般選考枠のいずれかの地区の枠が増えることもあれば、
21世紀枠、神宮大会枠など特別枠が増えることもある

 

 

 

試合組み合わせ

大会はトーナメント方式

組み合わせ抽選会により全ての組み合わせが決まる

1997年の第69回大会以降は、
組合せ抽選により同地区および同県の高校同士が
早い段階で組み合わないような措置がされている

 

組み合わせの措置

• 同県の高校とは決勝まで対戦しない
(3校出場の場合は準決勝)

• 同地区の高校は準々決勝まで対戦しない

 

 

 

大会要項

会場

阪神甲子園球場(第1回大会を除く)

 

打順

DH制(指名打者)は採用しない

 

延長戦、再試合の変遷

1959年:第31回大会から

延長18回引き分け再試合制度が導入

2000年:第72回大会から

延長18回制から延長15回制に変更

2018年:第90回記念大会から

準決勝までは、
延長13回以降はタイブレーク方式を導入

決勝戦では、タイブレーク方式を採用せず、
延長15回引き分け再試合
(再試合で延長の場合は、タイブレーク方式)

 

タイブレーク方式

無死1、2塁でスタート

試合が決着するまで延長回数無制限

 

コールドゲーム

コールドゲームは得点差では認められず、
雨天などで続行不可などとなった場合に採用
(7回以降の均等回を消化していないといけない)

 

 

 

歴史

1924年:第1回大会

全国選抜中等学校野球大会として開催
名古屋の球場で8校が参加
(以降、1984年まで8~32校を変動)

1925年:第2回大会

阪神甲子園球場で大会が開かれる
(以降、開催地が阪神甲子園球場となる)

1942年~1946年

第2次世界大戦のため中断

1948年:第20回大会

学制改革により高校野球の大会となった
(第1回選抜高等学校野球大会として開催)

1955年:第27回大会

大会回数を中等学校時代からの通算とする

1983年:第55回大会

出場校数が32校となる
(それまで、直近では30校が多かった)

1984年:第56回大会

この大会より出場校数が正式に32校となる
(記念大会などの際は増えることがある)

2001年:第73回大会

21世紀枠が設けられる

2003年:第75回大会

神宮大会枠および希望枠が設けられる

 

 

 

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