味噌汁のお椀が動くしくみ
お椀の下に閉じ込められた空気が、
温められ、膨張することで僅かにお椀が浮き、
お椀とテーブルの間の摩擦が少なくなる
この摩擦が少なくなった状態で外力が働いたり、
テーブルが僅かに傾いていたりすることにより
お椀が勝手に動き出す
現象が起きるための条件
重要な条件
重要な条件は「底が濡れている」こと
お椀の底が濡れていれば水分がパッキンの役割となり
空気が密閉されやすくなり、浮きやすくなる
また、底が濡れているだけでも摩擦は小さくなり、
お椀が動きやすい状況となる
空気が密閉され膨張する条件
• お椀の底に空気が十分に密閉できる空間がある
• お椀の底が空気が逃げず密閉される状態にある
(底が濡れていれば水が膜となり密閉されやすい)
• お椀に高温の内容物が入っている
(味噌汁、お吸い物など)
お椀が動き出す条件
• テーブルに僅かな傾きがある
(傾きがあることで、低い方に動き出す)
• 風や呼吸などの空気による外力
(外力がお椀に伝わることで動き出す)
• 膨張による浮き方が均一でない
(空気を逃がそうとする力が偏った方向に働く)
より現象が起こりやすくなる条件
• お椀を置いた時点の密閉された空気が冷たい
(温度差があれば空気の膨張率が上がるため)
• お椀の内容物は、より高温のもの
(温度差があれば空気の膨張率が上がるため)
• 器は温度が伝わりやすく、軽めの素材のもので、
裏の部分に十分に空気が溜まる空間があること
現象の名称
• 味噌汁お椀移動現象
• 味噌汁移動現象
などと呼ばれたりするが、正式名称はない
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