柚子胡椒(ゆずごしょう・ゆずこしょう)
「柚子(ゆず)」と「唐辛子」を原料とする薬味
(「柚子+胡椒」ではなく、「柚子+唐辛子」)
九州名産の薬味で、
細かく刻んだ柚子の表皮に唐辛子と塩を合わせたもの
柚子の香りにピリッと効いた辛みが特徴
胡椒ではなく「唐辛子」
名称の「胡椒」は「唐辛子」の事を指している
方言
九州の一部の地方では、
古くから唐辛子のことを「胡椒」と呼んだため、
この呼び名が一般的になったとされる
つまり、方言のようなものであり、
本来の「胡椒」のことは「洋胡椒」などと呼んだとされる
そのほか
唐辛子のことを「南蛮胡椒」や「高麗胡椒」などと
呼んでいた名残であるともされる
製法
柚子の皮と唐辛子を刻み、塩を入れてすりつぶす
製造工程
①. 柚子の皮をむき、みじん切りにする
②. 種を取り除いた唐辛子を、みじん切りにする
③. すり鉢で、①と②をすりつぶす
(完全にすりつぶさないことで風味を活かす)
④. さらに塩を加え、すり合わせる
(また、柚子の果汁を搾って適量加えたりなどする)
備考
唐辛子は、一般的に「青唐辛子」を使用
(赤唐辛子を使用することもある)
一般に、
青唐辛子を使う場合は青い柚子の皮を、
赤唐辛子を使う場合は黄色い柚子の皮を使用する
• 青唐辛子と青柚子➝「緑色の柚子胡椒」
• 赤唐辛子と黄柚子➝「朱色の柚子胡椒」
産地・発祥
産地
九州では一般的な調味料として製造され、
多くの料理で使用される
九州のほか、
柚子の産地である徳島県や高知県などでも製造される
発祥
大分県日田市とする説や、
福岡県の英彦山周辺とする説など、
九州各地を発祥地とする説が存在する
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