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「マジックテープ」のしくみ、特徴

マジックテープ

衣類や靴などに利用されるもので、
面的に着脱ができ「面ファスナー」とも呼ばれる

「マジックテープ」という名称自体は、
株式会社クラレによって商標登録されている商品名

海外では「Velcro(登録商標)」などと呼ばれる

 

用途

以下のアイテムや箇所などの留め具として用いられる

• 座席のヘッドレストカバー
• 布製財布
• ゼッケン、ワッペン
• 結束、巻き付けバンド
• スニーカー

など

 

材質

面ファスナーの材質には主に、
ナイロンやポリエステルなどの化学繊維が使われる

 

 

 

 

マジックテープのしくみ

性質の異なる2種類のシートの、
それぞれの面を合わせることで接着させている

①. カギ状の突起「フック」が張り巡らされた面
②. 輪っか状の突起「ループ」が張り巡らされた面

「フック」が「ループ」に引っかかることでくっつく

 

 

 

 

利点・欠点

利点

• 水分の影響を受けない

• ゴミや埃は接着テープなどに比べると除去しやすい

• 破損することは少ない
(通常のファスナーは、つまみが破損したりする)

 

 

欠点

• 構造上、糸くずなどが付着しやすく、手入れが必要

• 使用する素材が、材質的に熱に弱い場合がほとんど
(高温のものを当てると変形し、接着力が弱まる)

 

 

 

メンテナンス

糸くずなど付着物を取り除くと吸着力が回復する

フックやループが損傷してしまうと、
著しく吸着力が低下し、修復することも不可
(新しいものと交換する必要がある)

 

長持ちの秘訣

• 未使用時はくっつけておく
(ゴミの付着率が低くなる)

• 丁寧にはがす
(フックやループの変形、損傷を防ぐため)

• 洗濯する時は、洗濯ネットを使用
(他の衣類の糸くずなどが絡まないように)

 

 

 

歴史

面ファスナーは1940年代にスイスの技術者が、
衣類などにつく野生ゴボウの実をヒントに研究を進め、
1952年には「Velcro S.A.(スイス)」という会社が設立

1955年にスイスで特許が認定

面ファスナーは、
「Velcro(登録商標)」として世に広まっていった

 

日本

1960年

「日本ベルクロ株式会社」が立ち上がり、
「マジックテープ(のちの登録商標)」事業スタート

1964年

「株式会社クラレ」が、
「日本ベルクロ株式会社」に資本参加

1984年

「株式会社クラレ」が、
「日本ベルクロ株式会社」を吸収合併

 

 

 

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