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ご飯には「茶碗」、味噌汁には「お椀」を用いる理由

「茶碗」と「お椀」

• ご飯を入れる➝「茶碗」
• 味噌汁など汁物を入れる➝「お椀」

 

材質

一般的には、

•「茶碗」…陶磁器
•「お椀」…木製、木製に漆を塗ったもの

近年ではどちらも、
プラスチック製などが使われたりもする

 

 

 

実用性からの使い分け

茶碗(陶磁器)

ご飯粒がくっつきにくい
(陶磁器は水分を吸収せず、ご飯の水分が残る)

 

お椀(木製)

熱が伝わりにくいので、器が熱くならない
(汁物を入れて持っても熱くない)

熱が伝わりにくいので、内容物が冷めにくい
(器を通した放熱が少ない)

欠点

ご飯粒がくっつきやすい
(木の器は、ご飯粒の水分を吸収してしまう)

ただし、
木の器もコーティング技術の向上により、
ご飯粒がくっつきにくくなっている

 

 

 

歴史的背景

歴史的には土器を使用していた時代もあるが、
陶磁器が伝来してくる前は「汁」「飯」とも
主に木製の器が使われていたとされる

16世紀頃、中国から陶磁器が伝わると、
陶磁器の茶器などが使われるようになる
(当時は一部しか手にできない貴重で高価なもの)

江戸時代には、
陶磁器が大量に作られるようになり庶民にも広まり、
ご飯粒がくっつきにくいなどの理由から、
ご飯を盛るのにも使われるようになったとされる

 

 

 

「飯碗」ではなく「茶碗」

ご飯を入れて使うものなので、
その用途からすると「飯碗」してもよいはず

しかし、陶磁器製の同程度のサイズのものは、
元々は茶器としての利用が多かったためか、
「茶碗」という名称が一般的となっていた

こういった背景から、ご飯に用いる物も
「茶碗」や「ご飯茶碗」と呼ばれるとされる

 

 

 

「碗」と「椀」

基本的には、
• 石から作られたもの、陶磁器➝「碗」
• 木から作られたもの、木製➝「椀」

木や石以外では、
金属製の「鋺」というのもある

プラスチック製の場合

• ご飯茶碗のように使うもの➝「碗(茶碗)」
• 汁物を入れるのに使うもの➝「椀(お椀)」

とされていたりする

 

 

 

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