そうめんの「新物」「古物」「大古物」
手延べそうめんには、
「新物・古物・大古物」といった種類がある
1年もの➝「新物」
2年もの➝「ひねもの(古物)」
3年もの➝「おおひねもの(大古物)」
2年もの➝「ひねもの(古物)」
3年もの➝「おおひねもの(大古物)」
寝かせた手延べそうめん
手延べそうめんは「1~2年」寝かせることで、
茹でのびしにくく、硬い麺になる
ただ、古ければ古いほど良いということはなく、
食べ頃は製造から3年までといわれる
保管方法
保管は製造所などの様に、
温度・湿度などが管理されていないといけない
購入して家で1~2年置いても
寝かせた効果が得られるかは不明
(カビや虫の発生も懸念される)
手延べそうめんの知識
手延べそうめんは、
雨が少なく乾燥した「寒い冬」に製造され、
その後、保管倉庫で寝かせる
厄(やく)
グルテンの劣化現象効果
小麦から生まれるグルテンは、
時間経過とともに劣化し、脆く硬くなり、
粘弾力は失われ、水分吸収率が低くなる
特にそうめんのように細い麺は、
この硬さが歯ごたえとなる
手延べそうめんは、この「厄」を活用している
ひねもの(古物)
春を経て梅雨に入ると、
高温多湿の気候により厄が進み、熟成が深まる
厄の進みを経た1年もの ➝「新物」
厄をもう1年経た2年もの➝「古物」
さらに1年経た3年もの ➝「大古物」
厄をもう1年経た2年もの➝「古物」
さらに1年経た3年もの ➝「大古物」
これは製造所の厳密な温度・湿度管理のなせるもの
(一般家庭の保存状態ではうまく乾燥しない)
そうめんの好み
そうめんの主原料は小麦粉
古くなるほど小麦粉本来の風味・旨味は失われ、
グルテン独自の粘弾性、本来のコシはなくなっていく
美味しさの判断基準は人によって様々なので、
本来の風味やコシが楽しみたいという場合は
「新物」の方が良かったりする
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