「おざなり」と「なおざり」の違い
似たような言葉だが、意味は異なる
【おざなり】
対象のことについて「いい加減に済ませる」
【なおざり】
対象のことについて「何もしない」
おざなり(御座なり)
• いい加減に物事を済ませること
• その場だけの間に合わせをすること
漢字で書くと、
「御座形」や「御座成り」とされる
語源
有力な説は、「御座(敷の)なり」
「座」なりに合わせて適当に仕事をすること
宴会が行われる「御座敷」において
太鼓持ちや芸者が客によって扱いを変えたり、
表面的に取り繕った振る舞いをすることの隠語
なおざり(等閑)
• 何もせずおろそかにする、成り行き任せ
• 物事に着手もしないで放置しておく
(対象のことについて何もしない)
語源
有力な説は、「なお(直、猶)」+「さり(去)」
【なお(直、猶)】
そのまま何もせずにいること
【去り】
「遠ざける、その場を離れる」という意味
つまり、
「何もしないでその場を離れること」
を意味するものとして成り立った言葉とされる
漢字で「等閑」
等閑(とうかん)は漢語で、
「何をするでもなく落ち着いた様子」を表す
これが「なおざり」と意味が似ている
ということから、この漢字があてられたとされる
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