ノルディックとアルペンの違い
スキー競技における
「ノルディック」と「アルペン」の違いは主に以下の通り
【ノルディックスキー】
• ノルディックで発祥、発展したスキースタイル
(ノルディック=北欧)
• 比較的平坦な長距離競技やジャンプ競技がある
(「クロスカントリー」「ジャンプ」「複合」)
【アルペンスキー】
• アルペン地方で発展したスキースタイル
• 急斜面を滑り降りる競技がある
(「滑降」「回転」「複合」など)
日本のスキー場で一般的に行われるのは、
「アルペンスキー」のスタイル
ノルディックスキー
ノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどの北欧で、
狩り、交通手段、山野の滑走や丘陵を楽しむものとして
生み出され、競技として発展したスキーのスタイル
これらの国において通常「スキー」といえば、
「ノルディックスキー」のことを指す
スキースタイル
つま先部分だけをスキー板に固定するスタイル
(かかとの部分は固定しない)
ノルディック(Nordic)
「北方の、北欧の」という意味合い
「ノルディックスキー」=「北欧のスキー」
ノルディック競技
• ジャンプ
• コンバインド(ノルディック複合)
広義にはバイアスロンを含むこともある
競技の歴史
1924年に国際スキー連盟が発足し、
同年開催された第1回冬季オリンピックで、
「クロスカントリー、ジャンプ、コンバインド」実施
クロスカントリー
スキーを履いて、雪の上を滑ったり走ったりする競技
(ストックを用いて雪を掻く)
平坦でなだらかな(時にアップダウンもある)
決められた距離のコースを進むタイムを競う
競技種目
走法によって2種類がある
(それぞれ使用する道具も少々異なる)
【フリー】
滑り方などに規定はなく自由
【クラシカル】
左右の板を平行に交互に前後させて進む
ジャンプ
助走をつけてジャンプ台から飛び出し、
飛距離と飛型による得点を競う
(飛型=飛ぶ姿勢や着地の美しさ)
太く長いスキー板を用い、ストックは使わない
競技種目
• ノーマルヒル
• ラージヒル
• フライングヒル
(ヒルサイズによって、種目がわかれる)
コンバインド(ノルディック複合)
ジャンプとクロスカントリーを組み合わせた競技
競技方法としては、
グンダーセン方式、マススタート方式などがある
(冬季オリンピックは「グンダーセン方式」)
グンダーセン方式
前半「ジャンプ」➝後半「クロスカントリー」
「ジャンプ」の得点をタイムに換算し、
その時間差で「クロスカントリー」を行い、着順を競う
マススタート方式
前半「クロスカントリー」➝後半「ジャンプ」
「クロスカントリー」でのタイム差を得点に換算し、
「ジャンプ」の得点との合計点数で競う
アルペンスキー
北欧で発展したスキーがヨーロッパに広まり、
オーストリア、スイスなどの「アルプス地方」を中心に
斜面の滑降に特化して発達したスタイルで、
ノルディックスキーと区別される
日本において、いわゆるゲレンデにて
一般的に楽しまれているのは、このスタイル
スキースタイル
つま先~かかと部分までスキー板に固定するスタイル
アルペン(独:Alpen)
「アルプスの」という意味合い
「アルペンスキー」=「アルプスのスキー」
アルペン競技
• 回転
• 大回転
• スーパー大回転
• コンバインド(アルペン複合)
アルペン競技では、コースに設けられた旗門を通り、
高度なターン技術が求められる
競技の歴史
1930年頃から国際スキー連盟の
公式種目として競技会が行われるようになった
1936年から冬季オリンピックの正式種目となった
(当時のオリンピック種目は「アルペン複合」)
特徴による種目の分類
距離や設置される旗門の数によって種目がわかれ、
その特徴により「スピード系」「技術系」と呼ばれる
【技術系】
回転、大回転
【スピード系】
滑降(ダウンヒル)、スーパー大回転
【スピード系と技術系の複合】
コンバインド(アルペン複合)
回転(スラローム)
• 距離が短く、旗門が多い
• 左右に設置された旗門を通過しながら滑る
大回転
•「回転」より旗門間の距離(インターバル)が長い
•「回転」よりスピードが出る
滑降(ダウンヒル)
• 距離が長く、旗門が少ない
• 基本的に直線的なコース
• 時速100kmを超えるスピードが出る
• コース間にジャンプを要する部分もあったりする
スーパー大回転
•「滑降」と「大回転」の中間に当たる競技
• ハイスピード間でのターン技術を要する
コンバインド(アルペン複合)
• スピード系種目と技術系種目の総合順位を競う
• 2種目の合計タイムで競われる
• スピード系と技術系のオールラウンドな力が要求される
• 冬季オリンピックでは「滑降」と「回転」で行われる
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