「からし」と「マスタード」の違い
「からし」も「マスタード」も、
アブラナ科の植物の種子が原料
【からし(和からし)】
• 刺激的な辛さが特徴
• 「からし菜の種(ブラウンマスタード)」のみ使用
• 基本的に添加物は加えない
(塩や植物油などを加えることはある)
【マスタード(洋からし)】
• マイルドな辛さのものが多い
(様々な種類と味がある)
• 主に「シロガラシの種(イエローマスタード)」を使用
(その他、ブラウンマスタード、ブラックマスタード)
• 種類によって様々な添加物を加える
(酢、砂糖、ワインなど)
からし(和からし)
「マスタード(洋からし)」の文化が入る前から、
日本に存在していたからしなので「和からし」
特徴
辛味成分は揮発性が高く、刺激の強い辛味がある
用例
おでん、冷やし中華、焼売、納豆、とんかつ
からし蓮根、からし和え、からし漬 など
種子の種類
「ブラウンマスタード(オリエンタルマスタード)」
(アブラナ科アブラナ属セイヨウカラシナの種)
のみ使用
➝粒が小さく濃い黄色で、辛味が強い
からしの種類
粉からし
からし菜の種をすり潰して粉状にしたもの
練りからし
粉からしを水や湯で溶いて練ったもの
市販のものは、油脂、香辛料、保存料など
添加物が入っているものも多い
マスタード(Mustard:洋からし)
マスタードは欧米から渡来してきたため、
和からしに対して「洋からし」とも呼ばれる
アブラナ科の植物の種子を
すり潰して水や湯で練ったものや、
粒状のまま作られるものなど、様々な種類がある
主に用いられる種子は、
「ホワイトマスタード(イエローマスタード)」
特徴
酢や砂糖などで味を調整するため、
辛味はマイルドで、酸味や甘みなどが多いものもある
主な辛味成分は揮発性が低く、感じる辛味も弱い
用途
ホットドッグ、サンドウィッチ など
種子の種類
【ホワイトマスタード(イエローマスタード)】
(アブラナ科シロガラシ属シロガラシの種)
➝薄い黄色で、辛みが少ない
【ブラウンマスタード(オリエンタルマスタード)】
(アブラナ科アブラナ属セイヨウカラシナの種)
➝濃い黄色で、辛味が強い
【ブラックマスタード】
(アブラナ科アブラナ属クロガラシの種)
➝黒っぽい色で、とても強い辛みがある
マスタードの種類
イエローマスタード(アメリカンマスタード)
ターメリックで黄色に着色されたマスタード
【製法】
ホワイトマスタードを原料に
水、酢、糖類、スパイス、塩などを加えて作られる
【特徴】
辛みも少なくまろやかで、酸味がある
【用途】
ホットドッグ、サンドウィッチ、ハンバーガー
肉料理、サラダのドレッシングなど
ディジョンマスタード
フランス・ディジョンの伝統的製法で作られるもの
【製法】
マスタードシード(種)の外皮を取り除いてすり潰し、
ワインやビネガーに漬け込み、練って作られる
【特徴】
なめらかで軽い口当たりと、ワインの風味
【用途】
• サンドイッチ
• 肉料理、魚料理の下味やソース
• ドレッシングやスープの味付け
など
粒マスタード
ブラックマスタード、ブラウンマスタードの種が
粒のまま混ざったマスタード
【製法】
練り状(ペースト状)の洋からしに
粒状のマスタードの種を混ぜ、酢で調整したもの
もしくはマスタードシードを酢やワインに漬けこみ、
粗挽きにして粒々が残った状態のマスタード
(使われるマスタードシードの種類は様々)
【特徴】
まろやかな辛味と、つぶつぶな食感
【用途】
• ソーセージ
• 肉料理
• 料理の下味、ソース、ドレッシング
など