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【違い】「森」と「林」

森と林の違い

「森」も「林」も樹木の集まりを表す言葉だが、
これらには厳密な区分はなく、区別は難しい

農林水産省などにおいても、
「森」と「林」について特に定義していない

ただし、一般的な区分の仕方はいくつか存在する

 

 

 

主に用いられている区分

• 人工と自然での区分
• 規模での区分
• 密集度での区分
• 生活との関わりによる区分

 

 

人工と自然での区分

定義

• 自然のもの➝「森」
• 人工的なもの➝「林」

詳細

「森=盛り」「林=生やし」が語源であるとし、
• 自然に盛り上がった場所➝「森」
• 人間が生やした場所➝「林」

矛盾点

• 自然にできた「天然林、原生林」と呼ばれる林がある
• 人工的につくられた「市民の森」などの森がある

補足

「天然林、原生林」「市民の森」などの名称自体が、
違う定義(規模の違いなど)で命名されたもので、
本来の区分に沿っていないとも考えられる

 

 

規模での区分

定義

• 比較的大規模なもの➝「森」
• 比較的小規模なもの➝「林」

詳細

「森」や「林」と聞き連想する一般的なイメージや、
漢字で、森が林より「木」が1つ多いことなどからの連想

補足

「森」や「林」の漢字の成り立ち自体が、
多くの木が生い茂っている様子ともされていたりする

矛盾点

比較的小規模な「森」、広範囲な「林」も存在する

 

 

密集度での区分

定義

• 比較的高密度なもの➝「森」
• 比較的低密度なもの➝「林」

詳細

「森」や「林」と聞いて連想する一般的なイメージ

• 木が生い茂り、盛り上がった様子に見える➝「森」
(様々な種類の木があり、深く生い茂ったところ)

• 木と木の間隔が狭くなく、生えている➝「林」
(同様な種類の木が間隔をあけて並んでいるところ)

矛盾点

• 密林や熱帯雨林など密集した「林」がある
• それほど密集していない「森」がある

 

 

生活との関わりによる区分

定義

• 生活に直結しない範囲にあるもの➝「森」
• 生活に直結した範囲にあるもの➝「林」

詳細

「森」とは人がほとんど踏み込まない深い「林」

• 人が生活のために育てた樹木地帯➝「林」
• 人が生活のために育てた林の奥に広がるもの➝「森」

補足

「森」は神の力が宿る場所であるともされ、
大きな木があって、身が引き締まる思いがする場合や
厳かな雰囲気がある場合に「森」と言うともされる

矛盾点

必ずしも定義の通りであるとは言えない
(森の中で生活する人もいる)

 

 

 

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