リュージュ、スケルトン、ボブスレー
構成人数
【リュージュ】…1人乗り、2人乗り
【スケルトン】…1人乗り
【ボブスレー】…2人乗り、4人乗り
競技中の姿勢
【リュージュ】…仰向け
【スケルトン】…うつ伏せ
【ボブスレー】…座り込み
スタート方法
【リュージュ】…ソリに乗った状態からスタート
【スケルトン】…助走してソリに乗り込む
【ボブスレー】…全員でソリを押し、乗り込む
ソリの特徴
【リュージュ】…座席部とクーヘ(刃)で構成
【スケルトン】…簡易な構造(操作構造がない)
【ボブスレー】…ハンドルとブレーキがある乗り物型
ソリの操作方法
【リュージュ】…足で「クーヘ(刃)」を操作
【スケルトン】…操作構造なし(重心移動で操作)
【ボブスレー】…ハンドルで操作
競技の共通点
ソリ競技は、コースの傾斜によっても加速するが、
自力で加速できるのはスタートのみ
(後は空気抵抗や摩擦の軽減により減速をさける)
滑走「2回」または「4回」の合計タイムを競う
コースは、どの競技も全長1000m~1500m程で、
10~20箇所などのカーブが設けられている
(「リュージュ、スケルトン」のコースは共用)
オリンピックへの採用
冬季オリンピックの正式競技に採用されたのは、
それぞれ以下の年から
【ボブスレー】
1924年シャモニー・モンブラン大会(第1回大会)
【スケルトン】
1928年サンモリッツ大会(第2回大会)
【リュージュ】
1964年インスブルック大会(第9回大会)
補足
「スケルトン」は事故も多く、その危険さから
オリンピック種目から外されていた期間がある
防具着用の義務化や安全性の向上が行われたことで、
2002年ソルトレーク大会から再び正式種目に採用
リュージュ
足先を進行方向に向け、
仰向けの姿勢でソリに乗って速さを競う
(時速は140kmにも達する)
1/1000秒までタイムを測定
(通常のタイム競技は1/100秒単位)
滑走2回または4回などの合計タイムを競う
種目
• 1人乗り
• 2人乗り
• チームリレー
1人乗り
男女それぞれ競技が行われる
2人乗り
男女は問わないが、
基本的に男子2名で行われる
ソリは2人乗り用になっていて、
上下に仰向けに重なって乗り、競技する
チームリレー
「女子1人乗り➝男子1人乗り➝2人乗り」の順に走行
ゴールタッチパッドを押すことで、
次走者のスタートゲートが開き、リレーする
このリレーを最終走者まで行い、タイムを競う
ソリの特徴
• 座席にあたる「シャーレ」
• 滑走面の刃「クーヘ」
(座席下から足先まで伸びた操縦にも使う刃)
これらで構成され、ハンドルやブレーキはない
競技のポイント
スタート
ソリに乗り込んだ状態で、
スタート地点に設置されたグリップを握る
その状態から前後運動で反動をつけて飛び出し、
スパイクのついた手袋で氷面をかき、さらに加速
(自力によるソリの加速は、この2動作のみ)
滑走姿勢
仰向けで、
空気抵抗をできるだけ少なくした姿勢で滑走
(空気抵抗を抑えるために頭を上げない)
ソリの操作
足を使ってクーヘの先端を操作し、
ソリをコントロール
重量
ソリ重量
【1人乗り】…21~25kgの範囲内
【2人乗り】…25~30kgの範囲内
選手の重量
体重の規制はなく、おもりをつけることも許される
【おもり】
• 男子:13kg以下
• 女子:10kg以下
語源
「Luge(リュージュ)」は、
フランス語で「木製のソリ」といった意味合い
スケルトン
うつ伏せの姿勢で、
頭を進行方向に向けてソリに乗り、滑走速度を競う
(時速は130km/hにも達する)
滑走2回または4回などの合計タイムで争う
種目
男女「1人乗り」の種目のみ
ソリの特徴
極めて簡易な構造
(ハンドルやブレーキはない)
競技のポイント
スタート
ソリを押しながら助走して加速をつけ、
ソリに飛び乗ってスタートする
滑走姿勢
うつ伏せで、
空気抵抗をできるだけ少なくした姿勢で滑走
ソリの操作
重心移動でソリをコントロール
重量
ソリの最大重量
【男子】…43kg以下
(選手を含む総重量115kg超えの場合は33kg以下)
【女子】…35kg以下
(選手を含む総重量92kg超えの場合は29kg以下)
語源
• ノルウェー語に関している
• ソリの外観が骸骨のような骨組みだったことから
(骸骨(がいこつ)のような骨組み=スケルトン)
などの説がある
ボブスレー
乗り物型のソリに乗り込み、滑走タイムを競う
(最高時速は140km/hにも達する)
「氷上のF1」と呼ばれることもあるが、
実際にF1に参入している自動車メーカーが
ソリの開発に協力していたりもする
(フェラーリやBMWなど)
滑走2回または4回などの合計タイムを競う
種目
• 2人乗り(男子2人乗り、女子2人乗り)
• 4人乗り(男子のみ)
ソリ(乗り物型)
鉄製シャーシに強化プラスチック製カバーをつけ、
前後左右に「刃(ランナー)」が計4枚ついたもの
乗り込み部分の内部には、
前方にハンドル、後方に停止用のブレーキを備える
(ハンドルは前方ランナーと連動する)
形は一般的に、空気抵抗を減らすために流線型
(流線型の車体は飛行機や自動車にも見られる技術)
競技のポイント
スタート
ソリに乗り込む選手全員で助走してソリを押し、
加速をつけてソリに乗り込む
滑走姿勢
座った姿勢で頭を下げ空気抵抗を減らす
ソリの操作
ドライバー(パイロット)がハンドルを操作し、
コースに沿ってソリをコントロールする
また、それと同時に
全員の重心移動によってもソリを安定させる
重量
ソリと選手の合計総重量
【2人乗り】…最大390kg(女子は340kg)
【4人乗り】…最大630kg
語源
説①
•「ボブ」=犬や馬などの切った短い尾
•「スレー」=ソリのことを表す
ソリの動きが尾の動きに似ていたことから
(初期の頃の二連ソリの動き)
説②
• ソリ➝「sledge」
• 揺れ動かす➝「bobbing back」
これらを組み合わせた言葉
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