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叱る時に言う「こら」の語源

こら

「こら」は、主に叱る時に発する言葉

その語源は諸説あるが、
最も有力とされるのは「これ」が変化したという説

その他、鹿児島弁からきているという説などがある

「これ」が変化したという説

①. 「これ」と言って指し示していたもの
②. 「これ」と人に対して用いていたもの

これらが変化して「こら」となったとする説

これ

「これ」とは距離を示す言葉で、
「これ、それ、あれ、どれ」の「これ」

これ:近いもの、自分の縄張りの中のもの
それ:ちょっと離れたもの
あれ:離れたもの、遠いもの
どれ:どこにあるか不明

①. 指し示す言葉に使っていたものが変化

「これ」という指し示す言葉が、
「これは何事だ」「これはどうなっているんだ」
というように注意する場合にも用いられた

この「これは」が、
「これは➝こりゃ➝こら」などと変化

そして「こら何事だ」などと使われるようになり、
次第に「こら」が独立して使われるようになり、
いつしか「こら=叱る言葉」となっていった

②. 「これ」を人に対して使用していた

昔の人は「これ」を人に対して使い、
「これ、酒を持て」などと
近くにいる目下の者に対して使用していた

この「これ」が、
「これ➝こりゃ➝こら」などと変化

明治時代の警察官

明治時代には警察官が、
「こら、白状しろ」「こら、何をしている」
などと用いていたりしたとされる

これが、怒っている様に捉えられたり、
実際に怒っていたことから、叱責の言葉として広まり、
次第に「こら」が独立して使われるようになった

鹿児島弁からきているという説

「こら」は鹿児島弁で「これは」「あなた」「もし」
などとして使われる言葉とされたり、
意味を持たない感嘆符のような言葉ともされる

明治時代に多かったとされる薩摩出身の警察官が、
呼びかける時に用いた「こら」が高圧的に聞こえ、
いつしか注意を促す際の言葉として定着

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