「いずれ」「いづれ」
•「いずれ」…現代仮名遣い
•「いづれ」…歴史的仮名遣い
•「いづれ」…歴史的仮名遣い
現代では「いずれ」を用いるのが基本であり、
「いづれ」は古文などで用いられている表現
意味
「はっきりとは定めずに」または「わからないままに」
物・事を言い表すのに使う言葉
もしくは、空間的にも時間的にも曖昧な幅を表す
漢字表記
漢字では「何れ」や「孰れ」と表記される
•「何れ」…古文(日本)にも使われている表記
•「孰れ」…漢文(中国)に使われる表記
「いずれ」が表すもの
「どちら、どっち、どれ」を表す
はっきり特定できないものを指すときに使う
(2つ以上の選択肢がある状態)
用例
• いずれかを選ぶ
• いずれも高評価
• いずれ劣らぬ強者
など
「結局、結果として」を表す
「原因」と「結果」の因果関係を表す
用例
• いずれ業績が落ちる
• いずれ成績が上がる
• いずれ問題が起きる
など
「やがて、そのうち」を表す
漠然とした未来を表す、もしくは近々、そのうち
(不定の時間を指す)
用例
• いずれまた会いしましょう
• いずれ社長になるでしょう
• いずれまたチャンスがある
など
「いずれ」を含む言葉
いずれか
2つ以上の選択肢の中で「どれか」
(本物はいずれか、次回は来週のいずれか、など)
いずれも
多くある中で「どれも、だれも、それぞれ」
(いずれも正解、いずれも甲乙つけがたい、など)
いずれは
「いつかは、そのうち」と、将来的に実現の可能性を表す
(いずれは○○するだろう、など)
いずれにしても、いずれにせよ
「どちらにしても、ともかく、どのみち」を表す
(いずれにしても本日中に連絡します、など)