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水に浸かっていると「指がシワシワ」になる現象

皮膚がふやけるメカニズム

人間の皮膚で一番外側にあるのは角質層

角質層は死んだ細胞であり、水分を含む性質がある
角質層が水分を大量に含むと「ふやけた」状態になる

水分を吸ったことにより起こっているだけなので、
時間が経って水分が蒸発、乾燥すれば元に戻る

 

 

 

皮膚のシワシワ

皮膚の角質層は水分を含んで膨張するが、
その内側の層や細胞は水分を含まず膨張しない

膨張した角質層は行き場を失いぶつかり合ったり、
膨らみ方にばらつきが出るなどして、
皮膚がシワシワな状態になるとされる

 

 

 

特に指先がシワシワになる理由

• 角質層が厚いため
• 爪があるため

他の箇所の皮膚も指先と同じようにふやけて伸びるが、
他に逃げる場所があるのでシワシワになりにくい

 

角質層が厚いため

指先ばかりシワシワが目立つのは、
他の体の部分に比べて角質層が厚くできており、
その分たくさんの水分を吸収するため

 

爪があるため

指先の皮膚が水分で膨らむ際に、
爪側が膨らまず、その分だけ指の腹の部分が膨らみ、
シワシワが出来やすくなるとされる

爪がないと全体がバランスよく膨らむので、
シワシワはできにくいと考えられる

 

 

 

神経組織とシワ

「神経を損傷した指は水に濡れてもシワにならない」
という事例報告もあり、神経組織の働きというのも
要因なのではないかと考えられていたりする

神経組織が皮下の血管を縮小させ、
その影響によってシワシワが発生するというもの

 

 

 

シワシワの役割

シワシワは、
水によって滑るのを防ぐために発生する
体の機能のひとつであるとも考えられている

実際、シワシワが出来ることにより、
乾いている時と比べてグリップが良くなり、
濡れている物を掴んだりしやすくなる

足に出来るシワシワにおいては、
水に濡れて滑りやすくなった場所でも歩きやすくなる

 

補足

サンダルの底にある突起模様や車のタイヤ溝は、
濡れた環境でスリップなどを起こさないようにする工夫

この機能が、自然と体に備わっていると考えられる

 

 

 

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