大富豪とは?
トランプを用いて複数人で行うカードゲーム
配られた持ち手札(トランプ)を
ルールに従って順番に場に出していき、
他プレイヤーより早く手札を無くすことを目指す
ゲーム名称は主に「大富豪」と呼ばれるが、
「大貧民」などと呼ばれることもある
大富豪の基本
プレイ人数
「3人~6人」程度でプレイするのに適すとされるが、
7人以上の大人数や2人だけでプレイすることもできる
【プレイ人数が多いと、、、】
1人当たりのカード配分が少なく、運の要素が強くなる
【2人だと、、、】
相手の手札がわかってしまうので専用のルールが必要
(カードを数枚抜いて伏せ、残りカードで行うなど)
使用カード
A~K、マーク4種類の「52枚」と、
ジョーカーを「1枚」もしくは「2枚」用いる
(ジョーカーの使用枚数はどちらでもOK)
カードの優劣
通常時
数字が大きくなるにつれて、カードは強くなるが、、
・1番弱いカード➝「3」
・1番強いカード➝「2」
【3<4<5<6<7<8<9<10<J<Q<K<A<2】
ジョーカー
ジョーカーは単独で出した場合、
どのカードよりも強い最強のカードとなる
(「2」よりも強い)
また、他のカードの代わりとしても使え、
複数枚同時にカードを出す場合にも利用できる
ゲームの進め方・基本ルール
ゲームの準備
中央にカードを置くための「場」のスペースをとり、
その「場」を囲んだ状態でプレイヤーが配置する
混ぜてシャッフルしたカードを
数字やマークが見えない状態でプレイヤーに均等に配る
(ピッタリ均等にならない残りカードも適当に分配)
カードの分配は誰が行っても良いが、
第2ゲーム以降は、その直前のゲーム結果により
「最下位(大貧民)」になった人が行うのが一般的
ゲームの開始
ゲームの開始方法には以下などあり、
ゲーム前にどの方法を採用するかを決める
1ゲーム目の開始方法
• じゃんけんで最初のプレイヤーを決める
• 「♦の3」を持っているプレイヤーから始める
(場に出すカードは「♦の3」でなくてよい)
など
第2ゲーム以降の開始方法
• 直前のゲームで最下位(大貧民)だった人から始める
• じゃんけんで最初のプレイヤーを決める
• 「♦の3」を持っているプレイヤーから始める
(場に出すカードは「♦の3」でなくてよい)
など
ゲームの流れ
1番目プレイヤーがカードを場に出すと、
その後は時計回り(又は反時計回り)などの順番で、
次々に場にカードを出していく
カードを出すルール
場にカードがない場合
• どのカードを出しても良い
• 「同じ数字」であれば同時に重ねて出せる
(何枚重ねて出しても良い)
場にカードがある場合
• 直前に出されたカードよりも「強いカード」
• 直前に出されたカード枚数と「同じ枚数」
この2条件を満たしたカードを出さなければならない
パス
出せるカードがない場合や、
出せるカードはあるが戦略的に出したくない場合に、
「パス」をすることで順番を次のプレイヤーへと回す
「パス回数」に制限はなく、ゲーム中に何度行ってもよい
戦術上パスをし、再度ターンが回ってきた場合に
カードを出すことを許可するか決めておく必要がある
場を流す
他のプレイヤーが全員パスをし、
最後にカードを出した人に再び順番が回ってくると、
その時点で場にあるカードは場から退けられ「流される」
場は「カードがない状態」となり、
その状況で最後にカードを出した人が再びカードを出す
この流れを繰り返し、手持ちのカードがなくなるまで行う
あがった後の場の扱い
あがった後に場のカードを流すか、
そのまま残してゲームを続けるかを
ゲーム前にルールとして決めておく
ゲームの終了・順位付け
手札がなくなった人から「あがり」、
順位が確定するまで残ったプレイヤー同士で競い合う
手札が早く無くなった人から順番に
以下の様に階級を割り当てる
階級の割り当て
【3人プレイの場合】
1位➝「大富豪」
2位➝「平民」
最下位➝「大貧民」
【4人プレイの場合】
1位➝「大富豪」
2位➝「富豪」
下位➝「貧民」
最下位➝「大貧民」
【5人プレイ以上の場合】
「富豪」と「貧民」の間の順位となった人は全て「平民」
(基本は「4人プレイの場合」と同様)
席順
席順は初期のそのままでゲームを続けることも多いが、
階級順に並び替わるという方法が用いられたりもする
第2ゲーム以降の「カード交換」
第2ゲーム以降は、直前の順位に沿って、
配られたカードを1~2枚交換してからゲームを行う
カードの交換ルール
【大貧民】
「大富豪」に手札中の最も強いカードを2枚渡す
(ジョーカーは含まれないとするルールもある)
【貧民】
「富豪」に手札中の最も強いカードを1枚渡す
(ジョーカーは含まれないとするルールもある)
【大富豪】
「大貧民」に不要なカードを2枚渡す
(1、2番に弱いカードでなくてよい)
【富豪】
「貧民」に不要なカードを1枚渡す
(1番弱いカードでなくてよい)
ローカル・ルール
大富豪には多くのローカル・ルールが存在し、
どのルールを採用するかは人により異なるため、
ゲーム前にはルールのすり合わせが必要
【一般的に用いられるルール】
• 革命
• 8切り
【比較的メジャーなルール】
• しばり
• スペ3
• 階段
• 都落ち
• イレブンバック
• あがり禁止札、禁止あがり
【比較的マイナーなルール】
• 5飛び(5スキップ)
• 9リバース
• 救急車(99車、QQ車)
• ろくろ首
• 7渡し
• 10捨て
• Qボンバー
• クーデター
その他、「オーメン」「砂嵐」などなど
多数のローカル・ルールが存在
一般的に用いられるルール
革命
「4枚以上のカード」を同時に出すことで、
革命状態となり、カードの強さが反転
革命は何回でも行う事が可能で、
その都度、カードの強さが反転する
革命の条件を満たした場合に、
革命状態にするか革命状態にしないかを
自由に選択できるというルールもある
カード優劣の反転
• 1番弱いカード➝「2」
• 1番強いカード➝「3」
【2<A<K<Q<J<10<9<8<7<6<5<4<3】
ジョーカー
革命が起こっても、ジョーカーの優劣は変わらない
(どのカードよりも強い最強のカード)
ジョーカーは他のカードの代わりとなるため、
ジョーカーを含めた「4枚以上のカード」とすることで
革命を起こすことも可能
8切り
「8」を出すと強制的に場が流れるルール
複数枚出した場合でも成立するが、
後述の「階段」の1枚として出された場合は成立しない
(ただし、これを「可」とするルールもある)
比較的メジャーなルール
しばり
出されたカードに一定の法則が見られた時、
場が流れるまで出せるカードに制限がかかるルール
最も一般的なものに「マークしばり」があり、
そのほか「数字しばり」「色しばり」など、
多数のマイナーな「しばり」も存在する
マークしばり
同じマークのカードが続けて場に出された場合、
それ以降はそのマークのカードしか出せない
(例:「♠4」➝「♠7」の次は「♠」のみ)
2枚や3枚の重ね出しの場合にも適用される
(例:「♠♥4」➝「♠♥7」の次は「♠♥」のみ)
数字しばり
連番の数字が出された場合に
それ以降その連番の数字しか出せない
(例:「♠4」➝「♠5」の次は「♠6」のみ)
色しばり
・黒しばり➝「♠、♣」しか出せなくなる
・赤しばり➝「♥、♦」しか出せなくなる
激しばり
マーク縛りと数字縛りが同時に起こったもの
(例:「♠5」➝「♠6」の次は「♠7」しか出せない)
スペ3(スペードの3)
「♠の3」は単独のジョーカーに勝つことができる
これが用いられた場合、場は強制的に流れ、
「♠の3」を出したプレイヤーからゲーム再開
階段
「同じマークの連番の3枚以上のカード」を出してよい
「K」から「1」につなげて階段とすることは可能だが、
「2」から「3」へつなげることは不可
階段適用中のカードの出し方
階段で出された場合、以降のプレイヤーは、
より強い「階段」でないと場に出すことができないが、
その解釈に以下の様な違いがあるため、すり合わせが必要
【例:「3・4・5」が出されている場合】
• 「4・5・6」や「5・6・7」でも認められる
• 「6・7・8」など、全て6以上でないと認められない
階段革命
階段による「4枚以上」のカードでも革命を認める
都落ち
大富豪以外の人が先にあがった時点で、
大富豪のプレイヤーはそのゲームから排除され、
そのうえ「最下位」に位置づけられる
この場合の大富豪の手札を公開するかどうかは、
ゲーム前に決めておく
都落ち後も大富豪はゲームを継続するという仕方もある
イレブンバック
「J(ジャック)」が出ると、一時的に革命状態となる
(革命とは違い、場が流れるとその効果は消滅)
「J」を複数枚出した時でも成立するが、
「J」を含む階段では成立しない
(ただし、これも「可」とするルールもある)
あがり禁止札、禁止あがり
ある特定のカードではあがってはいけないとするルール
一般的なものとしては、
「ジョーカー」「2(通常時)」「3(革命時)」、
「8(8切りルールを採用時)」でのあがりが禁止される
ただし複数枚の場合は、
上記以外のカードと組み合わせた「ジョーカー」、
上記のカードを含む「階段」であればあがることができる
比較的マイナーなルール
5飛び(5スキップ)
5を出すと次のプレイヤーの順番を飛ばすことができる
(UNOの「S(スキップ)」に類似したルール)
9リバース
9を出すとターンの順番が逆になる
(UNOの「R(リバース)」に類似したルール)
救急車(99車、QQ車)
• 「9」を2枚出すと、場を流すことができる
• 「Q」を2枚出すと、場を流すことができる
ろくろ首
「6」を2枚出すと、場を流すことができる
7渡し
「7」を出した枚数だけ、
次のプレイヤーに不要なカードを渡すことができる
10捨て
「10」を出した枚数だけ、
場に不要なカードを捨てることができる
Qボンバー
「Q」を出した枚数の分だけ「任意の数字」をコールし、
全員その数字のカードを手札から捨てる
クーデター
「9」を3枚出すと「革命」となる
「日本大富豪連盟」の公式ルール
日本には「日本大富豪連盟」という団体が存在し、
大富豪の公式なルールを定めている
(「5大公式ルールと反則あがり」)
5大公式ルールと反則あがり
• 革命
• 8切り
• 都落ち
• スートしばり(しばり)
• スペ3返し(スペ3)
• 反則あがり(禁止あがり)