チャーシュー(焼豚、煮豚)
主にラーメンの具材などとして用いられる
「チャーシュー」は漢字では「焼豚」や「叉焼」
とも表されるので、焼いた豚肉のイメージがあるが、
「煮豚(煮た豚肉)」であったりもする
これらは、同様なものとして扱われることもあるが
分けて考えると理解しやすくなる
【チャーシュー】
焼き豚、煮豚のこと
店舗により異なり、特に決まった定義はない
【焼豚(やきぶた)】
豚肉を焼いて仕上げたもの、焼き豚
【叉焼(チャーシュー、チャーシャオ)】
中国料理の一つ
豚肉を調味液に浸し、炙り焼きや蒸し焼きにしたもの
チャーシュー
焼き豚や煮豚のことで、
どちらであるかは、提供する店舗によって異なる
使用する豚の部位も様々
(豚のバラ肉、肩ロース、もも肉など)
厚めの物や薄くスライスされたものなど各種ある
補足
煮豚の場合、煮汁をダシに流用できる点も、
ラーメンの具に用いられる理由の一つとされる
製法
①. 豚肉のかたまりをタコ糸などで形状を整える
(崩れるのを防ぐため)
②. フライパンなどで表面に焼き色を付ける
(この工程は省略されることもある)
③. 醤油ベースのスープで煮込む
(煮汁を出汁にする場合、野菜なども一緒に煮込む)
さらに、タレに浸けこんだり、
フライパンやオーブンなどで焼いたりする場合もある
用途
• ラーメンの具材
• チャーシュー麺(チャーシュー多めのラーメン)
• チャーシュー丼(チャーシューをのせた丼)
• 一品(おかず、酒の肴)
• 中華まんやチャーハンの具材
など
由来
チャーシューの由来は中国の「叉焼」と考えられる
(「叉焼」を日本流に作ってアレンジしたもの)
「叉焼」は焼いて作る料理であるが、
アレンジの結果、煮て作るものも含めて
「チャーシュー」と呼ぶようになったと考えられる
また、「叉焼」では料理のイメージがしづらいため、
豚を焼いたものであることから「焼豚」であるとして
漢字をあてたのではないかと推測される
焼豚(やきぶた)
豚肉を焼いて仕上げたもの、焼き豚
(チャーシューとも呼ばれる)
一般的に、タレに浸けこんで焼いたり、
焼いた豚肉をタレに漬け込んだものに対して用いられる語
使用する豚肉の部位の決まりは特にない
(一般的に豚のバラ肉、肩ロース、もも肉など)
叉焼(チャーシュー、チャーシャオ)
中国料理の一つ
豚肉の塊を調味液に浸すなどして焼いたもので、
薄く切って食したり、料理に用いたりする
(調味液➝醤油、砂糖、酒、香辛料など)
使用する豚の部位は店によって様々
(豚のバラ肉、肩ロース、もも肉など)
製法
①. 豚肉の塊を塩・胡椒で下ごしらえ
(皮つきの豚肉)
②. 調味料を塗ったり、調味液に浸すなどする
③. 串刺して、炉(オーブン)などで加熱し焼く
(吊るして焼いたりする)
水飴や蜂蜜を塗って焼いて、照りをつけたりもする
語源
「叉」の中国での意味のひとつとして、
「刺すこと」や「刺すもの」がある
刺して焼く料理なので「叉焼」
もしくは、串焼き肉を意味する
「叉焼肉(チャーシューロー)」から、
「叉焼」と呼ばれるようになったとされる